早実度80％

　
　明日を公休日にして正解だった。帰ってきたのが10時過ぎになったからである。

　今日は、競馬がヘタクソな奴を除いて、久々に会った奴が多かった。それは、わしと競馬がヘタクソな奴以外は、みんな同じだった。

　競馬がヘタクソな奴に、「日曜は取れていたのか？」と聞いたら、「取れてねぇよ」と返ってきた。

　まあ、そうだろうな。もう今週はやめとけよ。

　みんなに競馬がヘタクソな奴を、「こいつ、おとといの麻雀で４万やられた」と紹介した。「そんなに負けてねぇ。３万６千円だ」だと？　

　そういうのを五十歩百歩と言うんだよ。まったく、負け惜しみの激しい奴だ。

　アホ後輩は、競馬がヘタクソな奴が言っていたように、大人になっていた。が、相変わらず、キャバクラには通っているくせぇ。

　「以前の３分の１程度だけどね」って、お前、以前は鬼のように行っていたろうが。だから、以前の３分の１たって、相当な頻度じゃねぇか。

　集まった５人中４人が早実出身だったので、早実の思い出話に花が咲いた。

　その中で驚いたのは、クラス一せこい男と言われていた奴がヤクザの女と駆け落ちして、早実時代の友人に金の無心をしたという話であった。それは８年前の話というから、もう消されているかもしれないな。

　そいつは高３の時に人妻と付き合っていて、わしらにそのことを自慢していた。

　で、わしが、「お前、旦那に知られたらヤバいぞ」と忠告したら、「やはりそうか」と青くなっていた。気が小さいくせに、昔からやることは大胆な奴だったのである。

　競馬がヘタクソな奴の会社の経営が危ないと聞いた。それに関しては、わしも同じよ。そのことで、わしは思案投げ首している。

　ま、深刻に考えても仕方ない。とっつぁんの言うように、結局、人間は死ぬわけだからな。それを考えれば、気が楽になる。

　あんだ、あんだ、今日の相撲は。録画したのを見て、吐いた。逸ノ城、鶴竜とも、立ち合いの変化で勝つたぁ。

　とはいえ、稀勢の里は、立ち合いで待ったをした時点で負け。大関が新入幕の力士相手に緊張しているようでは話にならん。

　さ、寝るか。永眠でもいい…。