大会6日目

 
 目覚ましを掛けずとも、きっちり8時半に目が覚めた。

 かわい子ちゃん同士の対決とはいえ、わしは、休みの日に試合を見ないような昨日や今日の高校野球ファンではない。

 第1試合は貧打戦であった。そういう試合は、エラーで決着がつくことが多い。第1試合は、セカンドドフライの落球で勝負が決まった。

 それを見て、83年夏の中京−宇都宮南を思い出したのは、わしだけだろうか? って、話が古いぞ。

 ともかく、2回戦が21世紀枠同士の対決にならなくてホッとした。高野連のクソどもが望んでいるようになって堪るか。

 何度でも書く。21世紀枠の高校が嫌いなのではなく、欺瞞を貫いている高野連のクソどもにヘドが出ると。

 スコアこそ4−1だったものの、第2試合は、まごうことなき投手戦であった。大阪桐蔭打線が、あんなに打てないとは思わなかったわ。

 それでも、田中の好投とここぞの長打で勝つのが大阪桐蔭。ムーミンがインタビューで言っていたように、こういう試合を勝たないと上に行けない。

 正直、田中の成長には驚いている。まさに、打てそうで打てないピッチャーの典型。田中の好投が続けば、春夏連覇の可能性は十分にある。

 大阪桐蔭ナインに、学校のマネーロンダリングの影響はなかったようである。ま、選手には直接関係ないからな。

 昨日のゲンダイに、
大阪桐蔭の西谷監督に疑惑を直撃」という記事が載っていた。以下が、それである。

 
−学校の不祥事はご存知でしょうか。

 「(表情を変えずに穏やかな口調で)うん? 何ですか、それは。私は何も聞いていませんが」 

 −大阪府も「裏金は優秀な選手を集めるためでは」と疑問視しています。

 「…。(小首をかしげながら穏やかに)優秀な選手を取るのに、お金が必要なんですか? 必要ないでしょう」 

 −野球部にも疑いの目が向けられていますが…。

 「はあ…。野球部としては、そういうことはしていません」 

 −大阪桐蔭はマスコミへの接客の頻度が他校より多いという噂もあります。こちらにも、そのお金が使われているのでは? 

 「(眉をひそめて)え? 接待? (穏やかに)あのね、そんなことをするわけないですか。そもそも、あなた、アポなしで来て…。まあ、そういうことなので、私の方からは何も答えらません。もういいですか」
 

 アポなしで、しつこい質問攻めとは、如何にもゲンダイだ。

 ムーミンだったから、ト書きにあるように穏やかに対応したが、これが三白眼の男だったら…。想像するだに恐ろしい。

 しかし、誰がリークしたのか? 選抜期間中というタイミングが如何にも怪しい。

 今回の事件で、80年夏の神奈川予選を思い出した。

 80年夏の神奈川予選はとんでもレベルが高く、愛甲の横浜、ジャンボ宮城の横浜商、長谷川が主軸の強打の東海大相模が3強と言われていた。

 神奈川予選は、TVK(現tvk)で生中継される。その生中継中、東海大相模の監督がベンチで自チームの選手を殴打したのが映された。それを見た父兄が騒いで、東海大相模は出場停止に追い込まれた。

 当時の高野連会長の佐伯のじぃさんは、
「白い巨塔」の大河内教授そのままの融通の利かない人物で、些細な事でも出場停止の裁断を下した。東海大相模は、その犠牲になったわけである。

 監督が選手を殴ったのを事件化させたのは、ライバル校の父兄とも、東海大相模でレギュラーになれなかった選手の父兄とも言われた。真相は、今もわかっていない。

 常総学院が楽なブロックを楽勝続きで勝ち上がった。今日は、よーいドンで満塁ホームランが出た。それで勝負の行方が決まった。

 大阪桐蔭にとっても、常総学院は厄介な相手だろう。春夏連覇への関門として、今日の八戸学院光星より常総学院の方が厳しい相手であるのは間違いない。

 あに? 日曜は雨だと? 

 気象予報士ども、許さん。あれだけ予報を変えるなと言ったじゃねぇか。

 もし日曜が雨天順延になったら、休みのやり繰りが面倒なことになる。頼むから、日曜に試合があってくれ。

 明日は、3試合とも楽しみにしている。サッカーの日本代表戦もあるし、プロ野球も開幕する。

 プー太郎になる恐怖を一瞬でも忘れたい…。

次の日へ 前の日へ
日記トップへ HPトップへ
大会6日目