サヨナラ〜

 
 プー太郎生活、24日目。それから、どうした?(声:愛川欽也)。

 今朝、目が覚めたのは午前11時であった。ティップネスが閉館日だと気が緩むくせぇ。

 起きてから、夜中に録画したタイガース−ヤンキースを見た。

 田中が猛打のタイガース相手に好投したものの、味方打線が援護できず、5回を終わって0−1。

 ところが、6回にノーヒットで同点に追いついた。それも、タイムリーボークというラッキーさであった。

 コメリカ・パークまで足を運んだタイガースファンは、さぞかし吐いたことであろう。

 結局、田中は勝ち投手にはなれなかった。とはいえ、相手打線の強打ぶりと、極寒の中での試合ということを考えれば、6回3分の1で1失点は上出来ではないか? 

 神宮球場に行く前に、鍼の名人の所に顔を出した。鍼の名人にプー太郎と思われたくないので、スーツを着て行った。

 本当のことを言うと、プー太郎になった今、1か月の1度の7000円の治療代は痛ぇ。が、ティップネスでの筋トレで腰に負荷を掛けているので、1か月の1度のメンテナンスは不可欠。

 1か月に1度、競馬がヘタクソな奴らと麻雀をやって治療費を稼いだる。てめぇ、早くメンツを集めろ。

 鍼治療を受けてからクソ意を感じ始めた。神宮外苑駅のトイレですればいいと思ったが、これまで幾度も修羅場をくぐった経験から、
「それではKOされる」と直感した。

 それで、鍼灸院のトイレを借りた。それが正解であった。本格的なクソだったからである。

 書記長がチケットを事前に郵送してくれたおかげで、試合開始前の両チームの練習を見ることができた。

 やっぱプロは違うな。超人集団という認識をあらたにしたわ。

 しかし、バレンティンが登録されたのを知らなかったとは不覚であった。当然、4番に入った。バレンティンが4番に座ると、打線に1本芯が入る。

 そのバレンティンが1点ビハインドの6回表の守備から交代したのには吐かされた。2回に大引のヒットでセカンドから生還した時から足かどこかに痛みを抱えていたのか? 

 明日、明後日とバレンティンが欠場したらハガいぞ。なんとか軽傷であって欲しい。

 今日は、4人での観戦であった。全員、大学時代のサークルの仲間である。

 わしとドクターがアンチ読売、書記長と唯一の女性が読売ファン。見事に2対2に分かれた。

 ドクターは元々は読売ファンであったが、長嶋が息子を情実起用したことで読売を見切り、アンチに改宗したのである。

 読売ファンとアンチ読売ファンは異教徒である。だから、飲み屋で野球の話をするのは御法度と言われる。

 ちなみに、イスラム教徒が改宗すると死刑になる。だから、キリスト教徒からイスラム教徒に改宗したイカサマ・トルシエがキリスト教徒に戻ることは死を意味する。

 というわけで、読売をサヨナラで葬った。川端がサヨナラ打を打った瞬間、読売ファンの書記長は化石になった。

 神宮球場で書記長にサヨナラを見せつけたのは、今日で3度目である。

 1度目は1992年、2度目は2011年。92年は、広沢が槙原からサヨナラホームランを放った。11年は、青木が越智からサヨナラ内野安打を打った。

 6月に、もう1度神宮球場に書記長と観戦に行く。4度目のサヨナラがあるか?

 今日は読売にサヨナラ勝ちしたこと以上に、澤村にサヨナラを食らわせたことに喜びを感じた。それは、ドクターと同感であった。

 あんな奴の、どこを好きになれというのか? 今日、一緒に観戦していた読売ファンの女性も、
「澤村は好きじゃないです」と言っていた。

 今日の試合は、7回の畠山の同点ホームランが大きかった。6回ツーアウトまでポレダに2安打1点に抑えられていたからな。

 同点に追いつくなら、畠山のホームランしかないと思っていたら、本当に畠山にホームランが出た。プー太郎生活24日、今日ほど、いい日はないと言えよう。

 信濃町まで、皆で歩いて帰った。その道中で、書記長もティップネスに通っていることを知った。

 で、
「昨日は何時間、居たんですか? 2時間くらい?」と聞かれた。「5時間」と答えたら、「え、5時間
?」と、書記長の声が裏返った。

 そんな奴はいないのであろう。いや、ここにいる。明日も長時間、居座る。

 現在、午前12時。今日は喜びを噛み締めながら泉下の人となる。

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