文旦と青汁
プー太郎生活41日目。今日から海の日まで出前を取れない奴は、お気の毒様だ。
弟は、6月の適当な日に出前を取るそうだ。それでこそ、わしの弟よ。
今日も今日とて、ティップネス詣でだ。
昔、「スカイキッドブラック魔王」でナレーターが、「今日も今日とて、ブラック魔王達は、敵の伝書鳩ポッピーを追っているよ」と言うのが、「今日も京都で」と聞こえ、意味がわからなかった。
小3のガキに、「今日も今日とて」を理解しろってのが無理な話だ。ちなみに、「スカイキッドブラック魔王」は、大爆笑もののアメリカのアニメである。
ティップネスに向かう途中、大きな箱を抱えた朴訥な感じの青年が、わしに近づいてきた。
道でも尋ねるのかと思ったら、「この箱の中に文旦という果物がたくさん入っているんです。文旦って、ご存知ですか? 凄く甘い果物ですよ。如何です?」と、わしに文旦を売りつけようとした。
文旦なら知っとるわい。高知県が特産の果物だろ。
しかし、いきなり買えって、なんじゃ、そりゃ。
3個で600円だと? そりゃ、高ぇ。
わしが難色を示すと、「6個でしたら1000円でいいです」と、さらに多くの文旦を買わせようとした。
ビートたけしだったら、「だったら、3個400円のをくれ」と言うだろうが、わしは、そういうのを断れない性分。1000円出すことにした。
すると、「10個買うんでしたら、もっとお安くしますよ」と、さらに押し売りしようとした。さすがに、「いや、これからスポーツジムに行くので、そんなに持っていけません」と、6個で打ち止めにした。
それにしても、わしも情けねぇ。ピシッと、「買いません」と言えねぇたぁ。
ティップネスでは、今日はフルコースを堪能した。マッサージチェアを3回使ったしよ。
それで納得して受付に降りてきたら、青い液体が入った小さなプラスティックコップを持ったおばさんが、「お試しに飲みませんか?」と、わしに青い液体を飲ませようとした。朝のデジャブか?
「それは何ですか?」と、青い液体の招待を聞いたら、「青汁です」と言われた。
そんなもん、却下だ。野菜の中でも青物は論外のわしに、青汁を飲ませてみろ。瞬間にテッポウ魚になる。
「私、野菜が全くダメなんで」と拒否したら、「全然、野菜の味がしませんから」と粘られた。受付のところで押し問答するのもなんなので、特攻精神で飲んでみた。
そしたら、本当に野菜の味がせず、抹茶風味だった。吐かずに済んで良かったわい。
また押し売りされると思ったら、「今度、良かったら買ってみて下さい」と、放免された。
あ゛〜、良かった。クソほどサプリを摂取しているわしに、それ以上の投資はできん。
帰ってきて、文旦を1つ食べた。
大して甘くねぇじゃねぇか。まあ、美味いと言えば美味かったが、1000円出した価値があったとは思えん。
明日は、違うルートでティップネスに行こう。明日も押し売りされたらハガいからな。
あに? 明日は、昼過ぎから風雨だと?
わしは風の又三郎だ。雨にも風にも負けず、ティップネスに参上する。
クソ〜、目の前にある5個の文旦、納得いかん。
次の日へ | 前の日へ |
日記トップへ | HPトップへ |