この野郎

 
 プー太郎生活72日目。

 今朝も小太郎に起こされた。小太郎は8時過ぎに起きるのである。

 そのおかげで、田中が先発のヤンキース−ナショナルズをフルに見ることができた。

 田中はナイスピッチングだった。エースのシャーザーに投げ勝ったんだから大したものだ。

 ヤンキースの7番は、グレゴリウスという名前のショートである。グレゴリウスって、ローマ教皇じゃねぇぞ。

 しかも、そいつは土人である。そいつのルーツを知りたいものである。

 解説は荒木だった。以前は口下手だった荒木も、随分と解説がうまくなった。

 NHKよ、村田兆治にメジャーの解説をやらせてくれ。そしたら爆笑の連続になろう。

 わしは、斎藤に思い入れはほとんどない。が、荒木のことは、今も気にかけている。NHKの解説者に収まって良かったな。

 NHKは、高校野球中継で荒木に借りがある。当時の大輔フィーバーは、斎藤のハンカチ旋風どころの騒ぎではなかった。

 夏の甲子園の入場式の際は、女子高生が出場校のプラカードを持って行進する。82年の夏は、プラカードガールのほぼ全員が早実を希望したそうである。

 今日も、親しくなった女性インストラクターが指導するミニレッスンに参加した。

 2時からだったので1時半にトレーニングルームに入ったら、昨日の団塊野郎と違う団塊野郎が女性インストラクターに、
「今日はペアがあるんだって。俺と組んでよ」と、抜かしくさっていた。

 この野郎、ティップネスはキャバクラじゃねぇぞ。そんな指名ができるかい。

 女性インストラクターは、その団塊野郎を適当にあしらった。ま、当然だな。

 で、今日の参加者で男は、わしとそいつだけであった。よって、そいつとペアを組むことになった。

 その団塊野郎に頭にきていたので、そいつとゴムロープの引っ張り合いでペアになった際、思っくそ引っ張って、そいつを引きずってっやたわい。団塊野郎にパワーで負けるわけがない。

 明日のミニレッスンは参加を見送る。馴染みの女性インストラクターが指導するレッスンでないと張り合いがないのでな。

 昨日のゲンダイに、
「腰痛の原因がわかるのは15%程度」と書いてあった。ということは、3年前のわしの腰の激痛を完治させた医者は、本当に名医だったんだな。

 その名医は通院最終日に、
「若手だったら何をやっていたかな」と、おどけて、自分の腕の良さを誇っていた。

 自分の腕に自信を持っているのはいいけどよ、クソみたいな看護婦と看護助手を何とかしろ。診療に熱中するあまり、看護婦の教育がなおざりになっているくせぇ。

 読売が5連敗か。これは、原の采配によるところが大きい。いくらなんでも先発オーダーをいじり過ぎだ。

 アンチからすれば、橋本や高橋由伸が先発でない方が助かる。それは、日ハムベンチも同じだったろう。

 勝負事は、相手の嫌がることをやるのが鉄則。だから、わしのリーチは、ソバテン、裏スジ、引っ掛け、ワンチャンス、地獄待ちと、何でもありよ。

 小太郎は、わしになついてきた。ハウスから出して遊ばせている時、名前を呼んだら、わしのところに来る。やはりアホ後輩より賢い。

 ただ、噛み癖があるのがハガい。今、それを治すのに腐心している。

 明日も早起きになろう。よって、今日は、もう寝る。

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