見られないだと？

　
　プー太郎生活102日目。

　今朝は散歩に行った。天気が良かったのでな。

　今日の散歩では、初体験を２つした。１つは他の犬と接したこと、もう１つは小太郎が走ったことである。

　他の犬は柴犬であった。柴犬は犬同士の挨拶ができないことで知られる。実際、父方の婆さんの家で飼っていた柴犬は、散歩で他の犬と会うと歯を剥き出しにして襲い掛かろうとしていた。

　が、今日の柴犬は大人しく、小太郎もその柴犬に対して尻尾を振りながら寄っていた。その柴犬は、きちんと躾がされているくせぇ。

　その柴犬を連れていた婆さんは小太郎を見て、「まだ子犬ね。毛がツルッツルじゃない」と、小太郎の若さを羨ましがっていた。その柴犬は、かなりの老犬だった。

　ともかく、犬を連れている奴とは、話す機会ができることを再確認した。いとうまいこが犬友と結婚したが、わしも密かにそれを狙っている。って、無理に決まってるだろ。

　小太郎は、子犬のくせに速かった。明日は、もっと走らせたい。

　今日は、午後から前の職場に顔を出した。今日も号泣組翁に‘子泣きじじぃ’をやれなかったのはハガい。

　翁は、毎日、クソ忙しいようである。わしが辞めたことで、専門スタッフが翁だけになってしまったからである。

　翁は、その忙しさを楽しんでいるフシがある。翁は、仕事マゾなのだ。

　前の職場に行く前に、競馬がヘタクソな奴に、「厳命」という件名でメールを出した。

　ただし、いきなり命令しないで、最初に数学の問題を出して、奴にアメをやった。奴は、数学の問題を解くのが好きだからである。

　「次の（ア）〜（エ）に適する数を求めよ（1984年・早実高等部）。２つの数ａ、ｂについて、（ａ＋ｂ）の２乗−４（ａ＋ｂ）＋３＝０が成り立っているとき、ａ＋ｂの値は（ア）、（イ）であり、さらに、ａｂ＞０、２ａ−３ｂ＝−４ならば、ａ＝（ウ）、ｂ＝（エ）である」　

　そして、ムチだ。「ＢＳスカパーで、アカギの実写版を録画しろ」　と厳命した。

　しばらく奴から返事がなかった。そしたら約30分後に、「今まで社長と一緒でした。今からクソしながら解きます」という返信があった。

　間もなく、「１、３、１、２。クソしながらの暗算なので時間が掛かった」と、エラソーなメールが来た。

　この野郎、命令の方はどうした？　そしたら、「スカパーはグリーンチャンネルしか見られません」というフザケたメールが来た。

　アカギの実写版は、スカパーと契約していたらＢＳスカパーで無料で見られるということだから、来週、奴を脅す。覚悟しておけ。

　しかし、グリーンチャンネルって、あんだ、そりゃ？　

　どうせ競馬の専門チャンネルだろ。毎週、グリーンチャンネルを見て吐きまくっているとは、ふっ、哀れだね、どうにも。

　帰宅して小太郎にメシをやって、しばらく放っておいたら、クイックルワイパーを見て興奮状態になった。そして、クイックルワイパーのふわふわキャッチャーを噛み切った。

　さらに暴れ回り、いろんなものに噛み掛かった。わしを噛まなかったのは偉いとはいえ、１度スイッチが入ると、どうにもならなくなる。

　興奮時に無碍にハウスに戻すのもなんなので、最近は破壊されたら困るものを片付けてからハウスから出すようにしている。

　それでも、「お座り」、「待て」、「よし」ができるようになった。小太郎がアホ後輩より賢いのは確かである。

　クソ〜、読売が調子づいてきやがった。３日前にヤクルトが小川で逆転負けしたのが痛ぇ。

　あ゛〜、今日の試合を見ていなくて良かったぜ。小太郎が暴れていたお陰である。

　明日も晴れろよ。そしたら、いとうまいこチャンスがあるかもしれないからな。書いていて虚しいわい…。