19人の女の怨念
プー太郎生活206日目。
ベッケンバウアーよ、お前もか。まさに、その思いである。
というのも、羽佐間アナの「実力とは何か」という著書に書かれているベッケンバウアーのエピソードがあまりに強烈だったからである。
そのエピソードについて書きたい。
羽佐間アナは、スペイン・ワールドカップの取材で解説の松本育夫氏とノウカンプ(カンプノウ)スタジアムに来ていた。
羽佐間アナの近くにベッケンバウアーが居たので、松本氏が羽佐間アナに、「是非、サインをもらうべきです」と言った。
で、羽佐間アナがベッケンバウアーのところに行ったら、「ちょっと用事があって、ここから移動しなければなりません。20分後にここで落ち合いましょう」と告げて、立ち去った。
その後、羽佐間アナは取材に忙殺され、ベッケンバウアーとの約束をすっかり忘れてしまった。
しばらくしてベッケンバウアーとの約束を思い出したものの、時、すでに遅し。約束の時間を1時間オーバーしていた。
それでも、いちおう約束の場所に言ってみた。すると、ベッケンバウアーがじっと待っていた。
それに痛く恐縮した羽佐間アナは、「これぞ人格者」と思ったという。
そのエピソードをドイツをこよなく愛するムキリョクンに話したら、「さすがベッケンバウアー先生だな」と、ムキリョクンもえらく感動した。
そのエピソードを知っているからこそ、わしはベッケンバウアーまで金に毒されているというのがショックなのである。
しかし、竹井が言うように、金は命の次に大事。また、財前の岳父・又一も、「金で狼も虎も殺せる」と、のたまわっていた。
それでも、大河内教授のように、実弾攻撃が全く通じない人物もいる。
また、ジーコも金に関してはクリーンで、今日のゲンダイに、「清廉潔白の服を着て歩いているような人物」と書かれている。
ジーコは監督としてはシャワシャワであったが、ジーコのような人物こそFIFAの会長にふさわしいのではないか。
午後から小太郎をトリミングしにペットショップに連れて行った。わしに小太郎のシャンプーや爪切りができるわけがないから、プロに任せているのだ。
残念ながら、今日は道中で美女と出会わなかった。次回に期待しよう。
今日も、小太郎はドライヤーをかけてもらっている時に暴れ回っていた。それを見て、わしに小太郎を洗うことは絶対に不可能と再認識したのであった。
帰宅してから、20股野郎の高橋由伸が読売の監督を引き受けたことを知った。まあ、ミスターまで乗り出しては断れんわな。
本人は現役を引退するつもりは全くなかったというから、まさに強制引退である。
入団の時も、本人はヤクルトを希望していたのに、オヤジの莫大な借金を読売が肩代わりするのと引き換えに読売を逆指名した。
だから、逆指名の時の記者会見で、高橋は不機嫌攻撃を炸裂させていた。
今回も、読売はかなりの金を積んだのだろう。高橋は、大河内教授になれなかったわけだ。
が、今、読売の監督をやるのは火中の栗を拾うようなもの。野球賭博問題が3人で終わるはずがないからな。
高橋に何の罪・咎がなくても、監督として対応に迫られるのは必至。これから茨の道が待っていよう。
ともかく、入団も引退も自分の思い通りにならないとは、高橋が気の毒である。
でも、それって、捨てられた女の怨念ではないか? 少なくとも19人の女を泣かせたのだから、因果応報と言えよう。
明日から日本シリーズか。どう見ても、ヤクルトに勝ち目はない。
いや、1978年の例がある。その年も、福本、山田、加藤英司らを擁する最強・阪急がヤクルトを粉砕すると予想されていた。
ご丁寧にも、朝日新聞は、「福本がフォアボールで出て、二盗。簑田が送って、加藤の犠牲フライで阪急が先制する」というシュミレーションまで掲載した。
それほど阪急が絶対有利の予想だったのを、ヤクルトが4勝3敗で日本シリーズを制したのは記憶に新しい。
今回も絶対不利の予想を覆し、孫に吠え面をかかせてぇ。
おっ、小太郎が寝ている。今日は長く歩いたんで疲れたのか?
あと1時間で、わしも後に続く…。
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