最後のレッスン
プー太郎生活329日目。
ついに今日が来てしまった。来てはいけない日が。
いずれ、この日が来るとは思っていたが、あまりにも突然すぎる。そして、早すぎる。
ロッカー室の奥にあるマッサージチェアを吐きまくりながら利用した後、パワールームに降りて行った。そしたら、女性インストラクターが1人でフロントに居た。
これはラッキー飯村。クソ余裕で話し掛けた。
わしが別れを惜しんだら、「また会えますから」と言われ、ホッとした。
その場で4月上旬にイタリアンレストランでランチをする約束をした。こういう芸当は、号泣組翁や大納言にはできまい。
女性インストラクターは3月下旬でもいいとのことであったが、3月下旬は選抜大会が佳境なので、4月上旬にしたのである。
楽しみは後に取っておく。これぞ、ハリマオの大きなチョコレートよ。
今日はいつもの運動系のミニレッスンではなく、シェイプアップレッスンであった。なので、男はわし1人で、若い女性が多かった。
その中にバレエの先生が居た。女性インストラクターがバレエの先生に対して、「今日は、わざわざ来てくれたんですよ」と、わしを指した。
そしたら、バレエの先生が、「愛の力ね」と返した。やはり端からは、そう見られていたのか。
あれだけ執念のように女性インストラクターが指導するミニレッスンに参加してりゃ、そう思われても当然だわな。
バレエの先生が女性インストラクターに、「もう立ち直れないって」と、わしが言ってもいないことを言ったのには慌てた。
が、それに近いものはある。ティップネスでは、金輪際、女性インストラクターと会えないのだから。
シェイプアップレッスンも、その後のトータルリカバリーも、本当にあっという間に終わった。
そこで女性インストラクターに最後の挨拶を長々しようと思ったら、バレエの先生など数人の女性が女性インストラクターを囲んだので、できんかった。女子会じゃ、しゃあねぇ。
が、受付のある4階に降りてきたら、女性インストラクターが団塊ばばぁと話していて、「キムラさん」と声を掛けてきた。つまり、偶然にも最後に会えたのである。
しかし、女性インストラクターが団塊ばばぁに独占され、大して話せなかった。団塊ばばぁ、許さん。
それでも最後に握手できたし、ランチの約束もしたので、1620円払った甲斐があったと言える。
前の職場に向かう電車の中で茫然自失としていた。今日が今生の別れの日でないにせよ、もうティップネスでは会えないのかと思うと、悲しみの海に沈まざるを得ない。
仕事も、吐きまくりながらの仕事となった。それでも、全力は尽くした。
今も、楽しかった日々、場面が走馬燈のように頭の中を巡っている。
今月中にティップネスを退会するかどうか、まだ決めていない。女性インストラクターに殉じるのも一興か?
明日は、仕事で朝が早い。今晩は、よりハガい晩になろう。
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