大会5日目

 プー太郎生活357日目。

 今朝も、8時半に起きるのがつらかった。1年近くに及ぶプー太郎生活が響いているくせぇ。

 こうしてみると、毎朝7時とかに家を出ているサラリーマンは大したもんだな。今更、そんな生活に戻れねぇ。

 第1試合は、東海大甲府が勝つと思っていたが、打線が弱かった。昨夏よりも、だいぶスケールダウンしていたわ。

 朝日新聞は、その東海大甲府を優勝候補の一角に推した。朝日新聞の記者は節穴か? 

 第1試合では、5回の攻防が明暗を分けた。相手のフィルダースチョイスにつけ込んだ創志学園に対して、東海大甲府は、ノーアウト1、2塁から9番バッターに打たせて併殺打になり、結局、無得点に終わった。

 それにしても、フィルダースチョイスは怖い。セカンドが無理してバックホームせずに、打者走者を1塁で確実にアウトにしておけば、同点止まりだったはず。


 村中監督も、
「あのフィルダースチョイスで流れが変わった」と、試合後に言っていた。

 が、選手を責めてはいかんよ。わしも、たまには真っ当なことを書くんじゃい。

 創志学園の高田は、まずまずの好投手であった。だが、松坂2世というのは大げさ。
「なんとか2世」というのは好きじゃないわ。

 試合中、アナが村中監督を、
「ピッチャーとして、原辰徳さんらと選抜で準優勝した」と、村中監督の高校時代の活躍に触れた。

 おい、津末をネグレクトするな。原より津末の方が甲子園で活躍したじゃないか。

 島村アナが、
「原、津末とクリーンアップを組んでいた村中監督」と紹介したのとは、えらい違いだ。ま、その辺はゼネレーションギャップだな。

 第1試合の解説の村本さんが、
「東海大甲府は夏の甲子園では活躍されていますから」と言ったのには違和感を覚えた。チームに対して敬体表現を使うかぁ。

 って、わしも重箱の隅をつつくなよ。それは、号泣組翁と長年に渡って仕事をしてきた後遺症である。

 第2試合では高松商が3点差くらいで勝つと予想していたが、試合はもつれた。その要因は、流れが行ったり来たりしたからである。

 高松商の7回の3失点と8回の2失点は、ピッチャーにはハガい失点であった。7回は併殺崩れから3点取られ、8回は自らのエラーをきっかけに2点を失った。

 それを言えば、8回裏の高松商の2点も、いなべ総合からすれば納得のいかないものであった。

 先頭打者が空振りの三振と思ったところをノースイングのジャッジで助かっての出塁から2点が入った。高校野球では、そういうことが往々にしてある。

 9回裏の高松商は、ワンアウトからデッドボールで出たランナーを思い切って盗塁させた。1点負けるいるなか、虎の子のランナーをよく走らせたものである。

 10回の攻防もアヤがあった。いなべ総合は先頭バッターがヒットで出て、バントでセカンドに送った。

 しかし、セカンドランナーが何を思ったのか、セカンドベースを離れて一塁ベースに戻りかけてしまった。バントがファールになったと勘違いしたようである。

 当然、タッチアウトになった。それを見て、いなべ総合の監督は吐いておった。

 そのシーンで、78年夏の仙台育英−高松商を思い出した。10回表、ノーアウトからツーベースで出た河路がなぜかファーストベースに帰塁しようとして刺された。

 あに? 
「古い話を持ち出すな」だと? ともに高松商がらみの試合だから、特に問題はあるまい。

 第2試合の実況は小野塚アナであった。小野塚アナは、若手アナとは一味も二味も違う。

 よどみないしゃべり、盛り上げ方、言い回しなど、若手アナは、大いに見習うべし。とにかく、実況が下手くそな若手アナが多過ぎる。

 第3試合では、予想通り長田が地元の大声援を受けた。そんなもん、相手の海星を応援したに決まってるだろ。

 長田の園田は、なかなかのピッチングを見せた。しかし、如何せん、味方守備がザルだった。そして、打線がかわい子ちゃんだった。あれじゃ、好投したって勝てんよ。

 最後は海星のライトがよく取った。抜けていたら逆転だったから、大きなプレーだった。

 白鵬が本気を出すと、昨日、今日のような相撲になるんだな。白鵬が図抜けた存在というのを協会は再認識したことだろう。

 やっぱ稀勢の里、あかんかった。北の富士の言うように、いつもの悪い癖が出た。稀勢の里に期待したのが虚しくなったわ。

 北の富士の解説がうまいことを認めざるを得ない。こちらの言いたいことを言う。むろん、そんなのは何の免罪符にもならないが。

 ドサクサに紛れて、鶴竜が照ノ富士に星を譲った。モンゴル勢の星の回し様は露骨である。

 TBSがアフガニスタンを
「中東の難敵」と画面に表示していたのに吐いた。ここまで得失点差が−10の国が難敵なわけねぇだろ。

 まあ、そう煽る気持ちはわからんでもないがな。でも、事実を歪曲したらいかんよ。

 今日の試合は、消化試合みたいなもの。まったく熱くならなかったわ。

 今日は、途中出場のハーフナーにボールが入った。今まではイジメとしか思えないほどハーフナーにボールが行かなかったから、いい傾向だと思う。

 しかし、解説の福田と中田浩二がつまらんかった。わしも、松木のステレンキョウな解説に毒されているくせぇ。

 明日から2回戦が始まる。大会が終わってしまうことを、今から恐れている…。


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