黒ネクタイがねぇ

 プー太郎生活397日目。

 今日は朝からバタバタした。喪服が見つからなかったからである。

 メゾネットのクロゼットにあるはずなのだが…。そんなんだったら、昨日までに探し出しておくんだったわ。

 仕方がないので黒いスーツで行くことにした。他の3人が喪服だとハガいが、もうどうにもならん。

 さて、黒ネクタイを締めるか。

 と思ったら、あるはずの場所にねぇ。タイガーネクタイ、イエス=キリスト・ネクタイなど、どうでもいい。

 黒ネクタイをキヨスクで売っているかどうかをパソコンで調べたら、100円ショップにもあるとのことであった。

 なら、100円ショップで買うまでよ。そしたら置いてあった。

 100円ショップのでも品質が悪いとは思わなかった。わしが節穴なことは言うまでもない。

 明大前駅の改札に一番乗りはわしであった。単にわしがせっかちなだけだ。

 続いて到着した大酒飲みのおっさんも大納言も喪服でなかったのでホッとした。最後に姿を見せた元上司が、
「あれ、喪服は僕だけ?」と驚いていたのは無理もない。

 故じじぃの弟さんの住所は、大納言が弟さんから電話で聞いていた。それで、大納言がスマホのアプリで道案内をした。

 大納言がスマホとは、ちょこざいな。大納言にはガラケーがお似合いよ。

 大納言が地図検索アプリをうまく使えなかったことで、甲州街道を歩道橋で渡るハメになった。高所恐怖症のわしのことを、ちったぁ考えろ。

 結局、喪服でなくても大丈夫であった。故じじぃの弟さんがラフな服装だったからである。

 故じじぃの弟さんに、故じじぃの面影があった。歳を取ると兄弟は似てくるというのは本当のようである。

 故じじぃの弟さんは、故じじぃに来た年賀状から元職場の同僚を探り出して、元職場に電話してきたそうである。

 ということは、わしが故じじぃに送ったゴリラマン年賀状をまた見られたわけか。高級官僚の故じじぃの弟さんは呆れ返ったことだろう。

 故じじぃも、わしらが線香を上げに行ったのを天国から見て喜んでいたと思われる。わしも、遺影を見て、いろいろな思い出が蘇ってきたわ。

 四十九日が5月28日に行われるそうだ。で、四十九日にも行くことになった。

 問題は、四十九日で食事が供されることである。頼む、寿司が出ないでくれ。

 いずれにせよ、ノーヒッターになれまい。カツ丼とかの単品ということは考えられないからな。

 故じじぃの弟さん宅を辞した後、4人で新宿で飲んだ。飲んだといっても、わしはソフトドリンク攻撃を繰り出したが。

 しかし、男4人で麻雀にならないというのは、どういうことか? わししか麻雀ができないんじゃ話にならん。

 入った店は北海道料理の店であった。飲めない分、蟹料理などを食いまくった。それで元を取ったんじゃい。

 大納言は、朝の3時や4時に起きることが多いそうだ。

 って、あんだ、それりゃ。坊主じゃねぇぞ。

 特に運動はしていないくせぇ。2リットルのペットボトルを3本持っての散歩など、運動のうちに入らん。

 元上司の、
「善人ほど早く亡くなる」って、本当だな。故じじぃは、絵に書いたような善人だった。

 そして、ユニークな人物であった。故じじぃには、以下のようなエピソードがある。

 故じじぃは、鉛筆を愛用していた。故じじぃが新しい鉛筆を鉛筆削りに入れると、しばらくの間、鉛筆を削る音が鳴り響いた。

 やっと終わったと思ったら、新しい鉛筆が半分になっていた。それを見て、とっつぁんは、
「カンナ、削ってんじゃねぇぞ」と暗躍していた。

 如何にも、とっつぁんらしい一言である。とっつぁんにも、四十九日のことを伝えるか。

 8時過ぎに帰宅したら、ヤクルトが6−2で勝っていた。山田の2打席連続ホームランをライブで見たかったぜ。

 終わってみれば、ヤクルトの11−2の圧勝だった。これで神宮球場での読売戦は5勝1敗になった。

 その1敗の試合が、わしが神宮球場に観戦に行った試合とは、引きが弱いにも程がある。すこぶる納得がいかん。

 録画した将棋、アタック25は、3日に再生しよう。3日は予定がないのでな。

 明日は、ティップネス→大塚の医院→鍼灸院と、アレキサンダー大遠征をする。明日も、4日の見せ金を作る予定はない…。


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