寿司屋だとぉ

 プー太郎生活424日目。

 何とか8時に起きることができた。小太郎にメシをやるついでにNHK・BSをつけたら、田中が投げていた。

 が、故じじぃの四十九日に参加するので、試合の途中で家を出た。そういう時に限って田中が好投するからハガい。

 四十九日が取り仕切られた場所まで電車で1時間半ほど掛かるので、昨日と一昨日のゲンダイを持っていった。ゲンダイを読むことで時間を潰そうと思ったのである。

 もっとも一昨日のゲンダイは、残り2ページほどを読み残していただけであったが。その2ページのうちに室井佑月のコラムがあった。

 そのコラムで谷垣氏のことを、
「自民党の中では思慮深いまともな人だと思っていた。けど、朱に交われば赤くなってしまったのだろうか」と書いていた。

 わしも、まったく同意見である。谷垣氏が総理だったら、ここまでの悪政にはなっていなかったであろう。

 四十九日には、三年寝太郎と毛主席も来た。さすがの三年寝太郎も、坊主の読経中は起きていた。

 毛主席は、クソの匂いが南米に棲息するバクのように臭いが強烈なことで有名であった。それを故じじぃが、
「毒ガス攻撃」と、第一次世界大戦になぞらえて言っていたのが懐かしい。

 四十九日が終わって食事会となった。ところが、故じじぃの弟が寿司屋に先導していったので吐いた。

 まじでシャレにならん。寿司屋の酢の匂いは、わしにとって、それこそ毒ガスだ。

 鼻にハンカチを当てて店の中に入った。そしたら酢の匂いはほとんどせず、毒殺を免れることができた。酢の匂いがしなかった理由はナゾである。

 お通し、天ぷらの後、いよいよ寿司の登場となった。むろん、13個あった寿司がメイン料理である。

 メイン料理でも、食えないものは食えない。なので、
「酢がダメなので、皆さんで食べて下さい」と、周りの人間にやった。

 わしがそう言ったら、隣に座った女性が、
「生魚を食べられない人なら知ってますけど…」と、驚いていた。だから、食えないものは食えないんじゃい。

 その女性は、
「お寿司が食べられないって、人生を損してますよ」と、わしに呆れ気味に同情した。

 そうかぁ。わしに言わせれば、麻雀ができない奴の方が人生を損していると思うが。

 その女性は大学の職員である。それで、今の大学が昔の大学の在り方と随分と変わったことを聞かされた。

 体育が必修でなくなったことは知っていたが、休講にした授業は必ず補講をしないとならなくなったことは知らなんだ。

 わしが学生だった時は掲示板に休講と掲示されていたら小躍りして、その足で雀荘に向かったものだが…。

 補講があることで、大学の夏休みが短くなったくせぇ。学生には迷惑千万なことだ。

 元上司、大納言、毛主席ら酒飲みが揃っていたものの、昼の1時半過ぎに散会になったこともあり、それぞれ帰宅の途に着いた。

 わしも、そそくさと家路に着いた。小太郎が待っているしな。そうでなければ、フリー雀荘に殴り込みを掛けたであろう。

 帰りにコンビニで弁当を買った。1日1食主義のわしであるが、食事会で全く満腹にならなかったので、夕飯を食うことにしたのである。

 コンビニでゲンダイも購入した。ゲンダイを買い損ねるわしではない。

 ここ数日のゲンダイは、ダービーで大騒ぎしている。今日のゲンダイも、ダービー 一色という感じであった。

 そうやって競馬がヘタクソな奴らの射幸心を煽ったらいかんよ。ゲンダイはJRAの片棒を担いでいるのか? 

 競馬がヘタクソな奴がどれだけJRAに寄付しようと、わしの関知するところではない。ただし、次回の麻雀で田村で臨むことは許さん。

 今日の阪神の勝ちは良しとして、あんだ、今日のNHKの実況アナは。
「阪神」と言い掛けて、「タイガース」と言い直すとはよ。

 それだけで実況の田中とやらが読売ファンだというのがわかった。アンチとしてのわしをナメてもらっては困る。

 それにしても、読売は無様だな。アンチとして張り合いを感じないほど弱い。

 しかし、それに同情する気持ちは毛ほどもない。それがアンチとしての真の姿よ。

 今日の最後に、今日の日記の題である
「寿司屋だとぉ」は、竹井がを一鳴きした時に田村が「大三元だとぉ」と心の中で叫んだことに由来すると書いておきたい。

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