大会9日目

 プー太郎生活501日目。

 昨晩は眠りながら、横浜高校の校歌が頭の中を去来した。やはり横浜の敗退がショックだったようである。

 新チームが結成されて以来、全国制覇が期待され、小倉部長も、
「甲子園でもベスト4は狙える」と太鼓判を押していた。

 それが、相手が悪かったとはいえ、夏の甲子園で1勝を挙げただけで姿を消した。選抜には出場することすらできなかった。

 それもこれも、くじ運が悪かったことが大きい。2回戦で履正社に当たったことといい、選抜大会の事実上の予選である秋の関東大会の初戦で常総学院と顔を合わせたことといい、引きが弱かった。

 それでも勝つのが真の強者だと? それを言っては身も蓋もない。

 第1試合は、日南学園、市和歌山とも、先発投手を初戦と代えてきた。しかし、それは、昨日の横浜とは意味合いが違う。

 絶対的エースを最大の強敵相手に先発させなかったことには疑問が残る。寺島も、試合中、旧知の公家に、
「なんで藤平が先発でないの?」と聞いたという。

 さて、第1試合である。日南学園は控え投手が早々に3点を先取されたものの、余裕を持って逆転した。市和歌山としては、打撃妨害が勝ち越しのタイムリーになったのが惜しまれる。

 とはいえ、昨日の第4試合の結果を引きずっており、半分、呆けて見ていた。
「日南学園−履正社、市和歌山−横浜が2回戦だったら」と、「たら、れば」が十八番のわしが、そう思っていたのは書くまでもない。

 日南学園の3回戦での相手が北海と知って吐いた。履正社−常総学院とは、えれぇ違いだ。

 以前、
「NHKの若手アナに好人材はいない」と書いたが、それを否定したい。

 第1試合を担当した曽根アナはうまい。秋山のような読売だけを
「ジャ…」と言う実況をしないし、将来はスポーツアナのエースになるかもしれんな。

 第2試合は、5回終了後のブレークで流れが変わった。それまで花咲徳栄は1安打で、まるで打てる雰囲気がなかったからな。

 6回は先頭打者のデッドボールが花咲徳栄には幸運であった。先頭打者へのデッドボールで樟南のピッチャーが少なからず動揺したと思われる。

 花咲徳栄の高橋は、今日もピリッとしなかった。次の作新学院戦は味方の援護がそうは期待できないだけに、県大会のようなピッチングをしないと敗退の可能性が高い。

 中越戦の貧打からして、富山第一が堀に抑えられるのは、余裕で予想の範疇であった。予想通り、堀がスイスイ投げて、広島新庄が快勝した。

 広島新庄の次の相手は、早川を擁する木更津総合か。1−0という展開も十分あり得る。

 豊田泰光氏が亡くなったことを知った。豊田氏といえば、プロ野球ニュースでの歯切れのいいコメントが印象深い。

 オールドファンには、全盛期の豊田氏のプレーが強烈に記憶に残っているくせぇ。豊田氏の現役時代を知る人間には、豊田氏を歴代ベストナインのショートに選ぶ奴が多いと聞いたことがある。

 昔、オヤジから聞いた話だが、豊田氏が国鉄に移籍してきた時、食堂で金田正一に皿を投げつけたそうである。2人の気性からして、気が合うわけがないわな。

 明日から、いよいよ3回戦である。3回戦の組み合わせ表に横浜の名前がないのがハガい。

 って、いい加減、しつこいぞ。それがわしの性格なんだから、しゃあねぇ。

 今日の最後に、ベスト8進出校を予想したい。明徳義塾、秀岳館、鳴門、履正社、東邦、作新学院、木更津総合、日南学園。

 秀岳館と履正社が準々決勝で当たる確率が50%というのがクソハガい。その前に、明日、秀岳館が負けるかもしれん。

 宴の終わりが近づいているのに吐いている…。


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