いい事とハガい事
プー太郎生活576日目。
今日は、いい事とハガい事があった。わしには、「いい日旅立ち」だけの日はないのである。
いい事は、マンションの一室の借主が決まったことである。午前10時から大学のサークルの後輩の司法書士、不動産屋のおっさん、前の所有者らを交えて、わしが購入するマンションの決済が行われたのだが、その場所に向かう途上で、不動産屋のおっさんから、そのことを聞かされたのであった。
後に賃貸の契約書を交わしたので、今回はスカはない。そうそうスカを食らって堪るか。
今度の借主は20代前半の男だそうである。20代前半なら、長く借りてくれるかもしれん。
ただし、早々に結婚して、出て行ってしまう可能性がある。好青年ということだから、わしや号泣組翁のように、将来、チョンガー・ザ・グレートになることはないだろう。
というわけで、決済と不動産登記が無事に済んだ。これも、大学のサークルの後輩の司法書士と不動産屋のおっさんが尽力してくれたからである。
さて、ハガいことだが、購入したマンションのリフォーム代が、「計算外だよ、玄大佐」になることである。
不動産屋のおっさんが手配してくれたリフォーム業者の見積もりを聞いて、吐いた。まさに大高会長の言うところの、「気の毒だが、桁が違う」であった。
前の所有者が30年近く住んでいたことで、家具を取っ払ったら、壁紙や絨毯が想像以上に傷んでいたのである。
また、洗濯機用の蛇口の交換が必要なこと、引き戸の不具合なども判明した。さらに、テレビやインターネットを普通に利用できるようにするのにも金が掛かる。
実は、自らの引っ越し祝いとして、引っ越し後にキムラに変身する予定であった。キムラになったら、またぞろ指名の鬼になる可能性もあるし、ここは余計な金を使うのを止めよう。
次の難題は引っ越しである。小太郎を飼っていることなどで、前回の引っ越し時よりも格段に荷物が多いから、荷物をまとめるのに難渋することは必至。
こうなったら、便利屋に頼んで荷造りをしてもらうか。いや、それに金を使うならキムラになる。
終の棲家となるマンションを買って良かったのかどうか、わしが死ぬまでには答えが出よう…。
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