大会3日目
プー太郎生活1144日目。
大阪桐蔭と戦わずして甲子園を去るのか…。智弁和歌山は、本当にそうなってしまった。
悔しかろう、高嶋監督。
出典:土井垣将・「悔しかろう、犬飼小次郎」
和歌山大会の決勝戦後でのインタビューで、「甲子園の決勝戦で大阪桐蔭と対戦したい」と高嶋監督が言った時に、「それは先走り過ぎだ」と思った。
「組み合わせ抽選があるんだから、南海権左じゃねぇぞ」と呟いたが、それも今となっては虚しい。
智弁和歌山の敗因は、攻めが雑だったことである。あれじゃ、リズムが出んよ。
如何せん、バッティングが強引だった。スリーボール・ワンストライクから打ちに行って凡退したケースが何度あったことか。
1点リードされた中盤に好機を逃し続けたことで、「負けた」と思った。選手も焦ったことだろう。
何といっても、近江の勝ち越しのホームランが効いた。打ち取ったはずの打球が風に乗ってスタンドインしたのだから…。
ナゾだったのは、終盤に1番の神先、4番の文元、5番の冨田、6番の黒川をベンチに引っ込めたことである。
思い出作りで代わりの選手を出したということはあるまい。大差で勝っているならともかく、追う展開なのに、あり得ない選手交代であった。
智弁和歌山が負けてすぐに雨だと休むおっさんからメールが来た。
「智弁和歌山は相変わらずだね」だと? やっぱり雨で休んだな。
雨だと休むおっさんの感覚では、智弁和歌山は取りこぼしが多いというわけか。実際、智弁和歌山の勝率は大阪桐蔭に比べて格段に低い。
それにしても、下位まで打てる選手を揃えた智弁和歌山が初戦で消えるのは勿体ない。試合後、しばし虚脱状態であった。
智弁和歌山の敗退で、このゾーンはどこが出てくるのか、読めなくなった。もしかしたら近江もかもしれんな。
今日の始球式は定岡であった。今の球児からすれば、定岡は化石みたいなものだろう。
第1試合ではサガンが敗れた。わけのわからないガバイ旋風など、そうは起こらん。
佐賀商は、3点を追う9回にノーアウト1塁で盗塁を仕掛けて失敗した。冨二夫ちゃんが解説だったら、「考えられない作戦ですね」と苦言を呈したに違いあるまい。
第3試合は、あっという間に試合が終わった。こういう展開になったら、負けている方に勝ち目はない。
もし大阪が例年のように1代表であっても、大阪桐蔭が近大付に負けることはなかったであろう。
今年の近大付は小粒であった。大粒であった1990年前後のチームが懐かしい。
常葉大菊川のユニフォームを見ると、常葉菊川時代のフルスイング打線を思い出す。当時は琴光喜として常葉菊川に逆張りし、何度も吐いた思い出がある。
校名が変わっても監督が変わっても、バントをしないのは不変。常葉大菊川は、そういうこっていい。
だが、バントをしないことで、1、2回と糞詰まり攻撃になった。バントも使うべきところは使うべきである。
第4試合は常葉大菊川が逃げ切ったものの、ヒット数では下回った。やはり2007年、2008年のチームは奇跡のチームだったんだな。
益田東には悔いの残る試合であった。キャッチャーの三塁悪送球が決勝点になったのだから。
試合直後の益田東のピッチャーの笑顔が痛々しかった。後で号泣したということは、作り笑いだったわけだ。
明日はもう4日目。こうして、あっという間に終わるわけか。
今から宴の終焉に怯えている…。