大会8日目

 
 プー太郎生活1149日目。

 
「本間ぁ〜、本間ぁ〜♪」 

 本間の始球式で悲しい思い出を思い出した。

 ラジオから聞こえてくる駒大苫小牧−京都西で、信玄亭のオヤジが素っ頓狂な歌を歌っていたのである。時に2005年8月20日。

 その2か月後に信玄亭が潰れるとは、その時は知る由もなかった。まさに青天の霹靂であった。

 果たして、信玄オヤジは元気だろうか? 信玄亭のオヤジに、もう会うことはないだろう。

 二松学舎の市原監督は、広陵に左バッターが多いことから2年生左腕を先発させてきた。

 格上の相手にそういう奇襲を掛けることは、今大会でもよく見られる。だからして、左バッターが先発に多いのも考え物である。

 市原監督の作戦が功を奏し、広陵はチャンスがありながら、1回〜3回を1点で抑えられた。広陵としては、その拙攻が響いた。

 二松学舎は、リリーフで出たエース右腕が良かった。これは浦和学院もそうは打てないぞ。

 広陵のエース森も146kmをマークするなど力は見せたものの、7回裏に捉えられた。

 かくして、第1試合は内容からして広陵の完敗であった。中井監督の、
「昨年より総合力は上」というのが虚しいばかりである。

 第1試合の実況は、大相撲中継で知られる太田アナであった。太田アナは、そんなにヘタクソではない。

 その太田アナが二松学舎の市原監督を、
「選手として、夏、準優勝の経験があります」と紹介したのに、即、突っ込んだ。

 
「あのね、市川監督が準優勝ピッチャーになったのは82年の春だよ
 

 それは太田アナが悪いのではなく、資料を用意したスタッフがすっとこどっこいだったせいだ。

 浦和学院は5年ぶりの夏か。春の関東大会で優勝した2015年のチームでも、昨年のチームでも出場できなかったからな。

 2015年のチームが予選の準決勝で白岡に1−4で負けたのは予選史上に残る番狂わせであった。って、何回同じことを書いているんだよ。

 佐野が背番号7になっていた。ということは、甲子園でも登板できないのか…。

 昨年の春季関東大会の優勝ピッチャーだけに惜しい。佐野が万全なら優勝候補の上位なのにな。って、何回同じことを書いているんだよ。

 その佐野が先制のタイムリーツーベースを打った。去年の埼玉大会で綱脇からホームランを打っていただけのことはある。

 浦和学院が左バッターの金太郎アメ打線ということは、テレビ埼玉を通じて知っていた。

 それにしても極端だ。秋と春の県大会で、かわい子ちゃんに近い左腕にも苦戦したのもわかる。

 仙台育英は、なすすべなく負けた。4安打無得点で、4つのエラーでは…。

 ゲンダイのコラムで、横浜の小倉元部長が打倒・大阪桐蔭の候補の1つに仙台育英を挙げていたのに疑問を持っていた。

 今日の仙台育英の大敗で、
「昨年、大阪桐蔭に勝っているから」という理由が南海権左だったことが証明された。ただ、創志学園をその1校にしていたのは流石である。

 仙台育英のベンチに佐々木監督がいないのには違和感を覚えた。佐々木監督は、2、3年で復帰すると見た。

 タイブレークはクソ中のクソだ。それまでの熱戦が無になる。

 第3試合は、そんな見たくもないタイブレークになってしまった。本当に腹立たしい方式だ。

 よって、タイブレークによる決着には言及せん。蹴ったクソわりぃ。

 星稜としては、先発の右腕・奥川がアクシデントで降板したのが痛恨であった。

 奥川にアクシデントがなければ、雲竜の言うところの、
「初回の5点はデカすぎるばい」だったであろうに。

 星稜にとって
「計算外だよ、玄大佐」だったのは、8回にリリーフ登板した竹谷の出来が悪すぎたことである。

 先頭バッターに死球を与えた時に、
「これはビッグイニングになるぞ」と思ったら、案の定であった。

 8回裏の済美の攻撃は止めようもなかった。あれが高校野球の怖さである。

 星稜としては、1年生の3番・内山まで怪我で交代となったのも痛かった。負ける時は、こういう不運が重なるものである。

 済美の山口の力投は凄かった。しかし、次の試合で投げられるのか? 

 もし山口が登板できないようなら、1人で全試合を投げ抜いてきているだけにハガいことになろう。

 第3試合の解説だった大矢さんは、
「松井さんが投げる開幕戦を引くとは、竹谷君は引きが強いですね」と言った。

 大矢さん、麻雀をやっとるな。
「引きが強い」は麻雀用語だからである。

 それにしても、第3試合は疲れた。星稜を応援しただけに疲れが倍加した。

 よって第4試合は力を抜いて見ていた。第4試合も力んで観戦していたら身が持たないところであった。

 あらっ。足達さんは解説から降板したんじゃなかったのか? 

 今日が今大会で初めてのテレビ解説だよな? 今日まで他に用事があったのか? 

 ともかく、足達さんの弁舌爽やかな解説を堪能した。だから、そういう嫌みは止めぇ。

 第4試合は立ち上がりから激しく試合が動いた。が、もう不感症であった。そういうこっちゃいかん。

 それにしても、慶応はまずい野球をやったな。あれじゃ、勝てんよ。

 初回に外野からの返球で2度もアウトになり、2回はパスボール、ピッチャーのホームへの悪送球、セカンドのエラーが大量失点に繋がった。

 慶応は選抜から大きく成長したと思う。でなければ、桐蔭学院、東海大相模、桐光学園といった明訓高校の対戦相手のような予選を勝ち抜けなかったであろう。

 明日は、大阪桐蔭が登場する。沖学園に負ける要素はどこにもないが…。

 明日の先発は横川か? もし横川が先に2、3点失ったら焦るかもしれない。

 クソ〜。慶応の
「陸の王者」が耳から離れん。

 今から祭りの後の後遺症が心配だ…。

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