大会15日目
プー太郎生活1157日目。
桑田の野郎、スパイクなんぞ履いてきやがってぇ。野郎め、全力投球による速球で観衆を唸らせようとしたな。
野郎はナルシストだからな。速球を投げると思ったぜ。
わしは、桑田がレジェンドbPだと思っている。1年生ピッチャーとして優勝して、その後も甲子園を席捲し、3年の夏は優勝で締めた。
桑田は、巻き込むスイングでバッティングでもセンスの高さを見せた。その勝負強いバッティングは、清原より相手投手に恐れられた。
桑田は、わしにとって最高の仇役だった。1年夏の水野からのツーランは、わしの観戦史上で最高のスーパーズヅガンである。
桑田の始球式で残念だったのは、金足農が先攻だったことである。後攻だったら、桑田と吉田の会話が見られたろうによ。
第1試合では、勝つにはこれしかないという展開で金足農が勝った。よく2点取ったものである。
今日は疲労が残っているだろう吉田が打たれると思っていた。それが、疲れているなりに、うまいピッチングを見せた。
日大三打線は変化球にかわされた。日大三は、150qのピッチングマシーンで打ち込んできたのが裏目ったくせぇ。
それにしても、吉田は打たれ強い。緩急のつけ方が抜群だった。
やはり今年の日大三打線はイマイチ弱かったな。かつてのチームと比較するのは、もうやめぇだ。
日大三は来年のチームの方が脅威となりそうである。スーパー2年生の井上と吉沢が残るのだからな。
ということは、早実は来年もノーチャンスか。日大三の目の上のたんこぶぶりはシャレにならん。
それにしても、準決勝が10時プレーボールというのは、どうにもしっくりこんな。やはり準決勝は11時からでないと興が乗らん。
83年の池田−PLの準決勝は11時からで、朝から4時間も緊張していたものであった。
大阪桐蔭が糞詰まり野球に戻った。5点取ったといっても打点は3。長打も1本だけだった。
それでも勝つのが大阪桐蔭。勝負強さは鬼だ。
大阪桐蔭としては、助かった場面が2つあった。
2回表の藤原からのバックホームと8回表の済美の攻撃である。
藤原からのバックホームはやや逸れ、キャッチャーが追いタッチとなった。あれはセーフではなかったか?
もしあそこで2点差になっていたら、済美の山口が丹念なピッチングをしていただけに、どうなっていたことやら。
8回表は、先頭バッターがデッドボールで出た。3点差だし、次は4番だから強攻がセオリー。というか、強攻しかない。
なのに、送りバントをしてきた。マウンドの柿木がホッとしたのが見て取れたわ。
そのバントについてアナが解説に山口さんに振ったら、山口さんは吐きながら適当に取り繕っていた。
バッターが4番でなくても3点差の8回にバントはないって。1万点以上リードされたラス前に鳴きタンでの和了りを目指すようなものである。
これで、明日の決勝戦は大阪桐蔭と金足農になった。
誰がどう見ても、焦点は大阪桐蔭打線vs吉田。それ以外のことを言う奴は天邪鬼だ。
大阪桐蔭打線vs吉田は、大阪桐蔭打線に分がある。吉田が3点以内に抑えるのは難しいだろう。
となると、先発が予想される根尾から4点以上取らないとならない。それは貧打の金足農には相当難しい命題である。
金足農が勝つには、2、3点先行して、吉田が大阪桐蔭打線を翻弄するピッチングを展開するしかない。
明日は、地元なのに大阪桐蔭にはアウェイの雰囲気になろう。それに飲まれる大阪桐蔭ナインとは思えないが…。
わしは、判官びいきが嫌いだ。ひねくれ者のわしが金足農を応援するわけがない。
100回大会も明日で終わりかよ。初日から宴の終わりと闘ってきたが、完全にシャレにならなくなった。
明後日から、まじでやることが何にもナイマン。号泣組翁にラブレターを書くか。
終わってしまうのが本当に信じられぞうだ…。