大会11日目
プー太郎生活12978日目。
平成最初と最後の覇者へ…。
このベースボールマガジン社の選抜ガイド号の東邦の紹介に懐疑的であった。というのも、東邦には何度も大型チーム詐欺に遭ってきたからである。
3年前の藤嶋が中心のチームは初戦で圧倒的な強さを見せたのに、2回戦の明石商戦で完封負けした。
昨年は東邦史上最高の打線という触れ込みだったが、花巻東の左腕・田中に翻弄されて、打線が不発に終わった。
今大会の大型チームが脆さを見せなかったのは、全ての試合で先に点が取れたことが大きな要因であろう。
大型打線は、リードされると焦って相手投手の術中に陥ることが多い。去年の東邦−花巻東が典型例である。
今日は初回の石川の先制ツーランで、東邦が勢いに乗った。結果、石川のワンマンショーとなった。
東邦の勝因の1つは、石川が習志野に反撃を許さなかったことである。習志野は先制されても、ペドロ・フローレスばりのしつこさで相手に食らいついてきたのだが…。
習志野としては、リリーフした飯塚がいきなり石川に、この試合2本目となるツーランを食らったのがスーパーヅガンであった。
あれで習志野ナインの心が折れたと思われる。その後はバッティングが更に淡泊になった。
飯塚にとっては、緊急登板だったことが気の毒であった。それでも、ヒットは石川にしか打たれなかった。
東邦の戦いぶりを振り返ると、初戦の富岡西戦が最も苦しかった試合だったように思う。
勝って当たり前の21世紀枠相手に、去年の苦い思いと初戦の硬さが重なり、打線が炸裂しなかった。
それもあって、閉会式で高野連の会長が21世紀枠の戦いぶりを誉めてくさった。あいつら、21世紀枠を撤廃する気など、さらさらないな。
習志野は、星稜戦でのサイン盗み騒動で、すっかりヒールになってしまった。
弟が昨日、電話で、「習志野が勝ちやがったな」と言っていたように、習志野を応援する声は、ほぼ皆無であった。
それは、選手には気の毒だったとしか言い様がない。って、わしが言えた義理か。
ここで、2人のおっさんのことを書きたい。
まず、雨だと休むおっさんだ。今日は試合前にメールをよこした。
「東邦は隠し球だったの?」って、だから、わしは琴光喜から足を洗ったんだよ。雨だと休むおっさんは、まだわしが琴光喜に復帰すると思っているくせぇ。
もう1人のおっさんは、排水管清掃で訪問して来たおっさんだ。
排水管清掃では、台所と風呂の排水管の清掃を行う。だから、家に上がる。
おっさんが来たのは、午後1時半過ぎ。当然、試合観戦中であった。
おっさんはテレビをチラ見していたから、高校野球に興味があるのだろう。仕事で出前が取れなかったとは、お気の毒様だな。
30年前の東邦−上宮は、クソクソ余裕で午後から出前とした。そして、‘せいうち’の下宿先で、あの死闘を見ていた。
試合後、メンツを集めて麻雀をしたことを付記しておきたい。
東邦は、選抜では5回目の優勝か。といっても、実際に知っているのは、89年と19年の2回だけである。
画面で3回以上、優勝した高校が示された。3回優勝の箕島、PL、横浜、大阪桐蔭を見て、「お〜」という声が出た。
PLと大阪桐蔭の3回の優勝は体感している。
PLの81年、82年、87年の優勝は、全て中村監督による優勝である。その3大会では、どんな展開になってもPLは負けなかった。
その中で最も吐いたのは、81年の決勝の印旛戦である。9回裏の代打・佐藤の同点スリーベースで真っつぁおになった。
大阪桐蔭の3回の優勝は、ここ10年においての優勝だから、現在の高校野球の盟主が大阪桐蔭であることに疑問の余地はない。
夏は、ムーミンが捲土重来を期して来るはず。今から大阪桐蔭−履正社が楽しみだ。
今日の解説は廣瀬さんであり、結局、杉本さんのテレビでの解説は2試合だけだった。まじでNHKに抗議してぇ。
今大会のベストゲームは、明石商−智弁和歌山で文句なしである。ナイトゲームだったのも球趣を盛り上げた。
しかし、ベストナインは選びにくい。今大会は全体に選手が小粒だったからである。
それでも、敢えて選んでみた。石川をサードで選んだことに文句は言わさん。
[投]奥川(星稜)
[捕]東妻(智弁和歌山)
[一]長屋(東邦)
[二]表(明豊)
[三]石川(東邦)
[遊]熊田(東邦)
[外]野村(山梨学院)
来田(明石商)
根来(智弁和歌山)
あ゛〜、本当に選抜が終わってしまった。初日の星稜−履正社が遠い昔に思えるのは不思議だ。
明日から、また不毛な日常に戻る。明日がティップネスの休館日というのがハガい。
現在、午後4時。今日はプロ野球に関しては書かん。誰が阪神に期待するか。
これから散歩に出掛ける。選抜ロスで放心状態だから事故に気をつけたい…。