有給に罪悪感だと?

 
 プー太郎生活1328日目。

 このところ小太郎が、
「廊下を走らせてくれ」と、やたらにせがむ。

 仕方ないので、今日は3度ほどマンションの共有部分である廊下に出した。すると、廊下を駆けずり回った。

 それがNGなことはわかっとる。理事長自ら反則をしていては話にならん。

 わしと同じ階に住んでいる住人は、皆、小太郎を可愛がってくれているので注意されたことはないが。

 しかし、いい加減、止めないといかんな。たとえ、それが力石減量作戦に繋がっていてもだ。

 小太郎が廊下を走っていたら、隣の部屋のドアが開き、隣の部屋のおばさんが出てきた。

 そして、その後ろから、初見の40前後の男が現れた。おばさんの息子だと思ったら、やはりそうだった。

 ほぉー。中学校の先生か。赴任先の島から帰省しているくせぇ。

 おばさんが息子に取って変わって、
「現場はブラック企業なんですよ」と、わしに訴えた。

 まあ、そうだろうな。やることが山ほどあるのは、わしでも知っている。

 こうしてみると、わしらがホワイト職場に居たことががわかる。出前、取り放題〜。

 実際、職場環境に文句を言っていたのは、とっつぁんだけである。仕事愛がゼロではな。

 このところ、池上彰の
「ニュース!! そうだったのか」を全く見なくなった。

 エラソーなことを言えばレベルが低いし、ひな壇の芸能人とのやり取りが嫌いだからである。

 が、今日は、ザッピング中に日本人の有給についての解説を聞いた。

 サラリーマンの58%が有給を取ることに罪悪感を抱いているたぁ。

 むろん、わしは罪悪感は何にもナイマンだった。罪悪感が少しでもあったら、甲子園大会で出前は取らんわ。

 しかし、下には下がいる。
「明日、有給とします」と書いた紙を上司の机の上に置いて帰ったとっつぁんである。
 
 さらに、忘れてはならないのは雨だと休むおっさんだ。雨が事由での有給など、中学教師からすればぶん殴りものだろう。

 わしらとは対照的に有給に対して憎悪の念を持っているのは号泣組翁である。

 台風で横浜方面からの電車が全て途絶しても、コケの一念で出勤しようとしていたのは伝説になっている。

 今日は珍しく在宅ワークが捗った。その分、明日は適当に流す。

 そういうこっていい…。

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