マラドーナ、死す
プー太郎生活1945日目。
マラドーナ、死す。朝起きてスマホをオンにして、仲間内のラインで知った。
しばし絶句。マラドーナのスーパースターぶりをリアルタイムで見ていただけに…。
マラドーナの凄さを初めて知ったのは、79年に日本で開催されたワールドユースにおいてである。
ラモン・ディアスとのコンビは素晴らしく、決勝戦でソ連を3-1で破った。
ソ連戦では日本の観客のほぼ全員がアルゼンチンを応援した。冷戦下にあって、ソ連は日本の敵国だったからな。
それに感激したアルゼンチンの国民が、「あの時はアルゼンチンを応援してくれて、ありがとう」と言っていたのが感慨深い。
ボカ・ジュニアーズでの活躍もあいまって、82年のスペインW杯では21歳にしてスーパースターの称号を受けていた。
羽佐間アナが、「スーパースター・マラドーナ、前回活躍のケンペス」と紹介したのが忘れ難い。
スーパースター…。スーパースター・ビリー・グラハムとマスクド・スーパースターは紛い物である。
が、スペイン大会では、イタリアのジェンチーレの反則守備を受けるなどして活躍できず、最後はブラジル戦で退場処分を食らった。
その後、バルセロナとナポリで大活躍し、86年のメキシコW杯ではキャプテンとして出場した。
メキシコW杯での1人だけ次元が違うプレーは今も語り草である。メキシコW杯でのマラドーナの大会を通しての採点は9.0か9.5であろう。
そのメキシコW杯をリアルタイムで堪能したわしは、マラドーナの逝去にショックを受けている。
しかし、わしのショックなど、アルゼンチン国民からしたら屁みたいなもの。
今、アルゼンチン全土が巨大な喪失感に襲われ、3日間の服喪を決めたという。
メッシがどれだけ個人タイトルを獲得しようと、アルゼンチンでは、「マラドーナ>メッシ」という評価である。
メッシはワールドカップで優勝していないからな。マラドーナはW杯で優勝しただけでなく、フォークランド紛争で負けたイングランドを粉砕したし。
ナポリの人々も悲しみのどん底にいよう。
ナポリが位置する南部は、ミラノやトリノが位置する北部に比較して経済的に遅れ、貧困に喘ぐ人が多かった。
そこにマラドーナがやってきて縦横無尽のプレーで、ナポリに史上初のスクデットをもたらした。
言ってみれば、阪神の優勝に大貢献したバースのような存在であった。
いや、バースどころではない。ナポリの人々からすれば、まさに神であったろう。
マラドーナは早熟の天才で、78年の地元大会のW杯でも17歳で代表の最終候補に入っていたが、最終メンバーから漏れ、悲嘆に暮れて代表合宿所から帰ったという。
天才は、皆、早熟である。ペレは17歳でW杯で優勝し、ベッケンバウアーも20歳でW杯で準優勝している。
そのペレとベッケンバウアーが人格者だけに、引退後のマラドーナの落ちぶれ方は恰好のネタになった。
94年のアメリカW杯では、違法薬物の使用によって大会途中で大会から締め出された。
その後、薬物使用の後遺症などで、一時、危篤状態になったこともある。
南ア大会では代表監督になってチーム愛を見せたものの、ブラジルW杯を観戦しに来た際は奇行のオンパレードだったそうである。
つい最近も体調を崩し、命の危機に陥ったというニュースが伝えられた。だから、長生きはできないだろうとは思っていた。
それにしても、60歳というのは余りにも早い。
ここにスーパースター・マラドーナの冥福を祈りたい。
「悲願の日本一にあと一歩届かなかった」(報知新聞)
そういうのを大本営発表と言うんじゃないのか? 宮本慎也氏の「選手の能力も層の厚さも桁違い」が正論だって。
さらに宮本慎也氏は、「ソフトバンクは、得点差以上に、巨人には永遠に勝ち目がないように感じさせる圧勝で締めくくった」と書いている。
報知新聞に武田鉄矢のコメントが載っていたが、そんなもんは読まん。
武田鉄矢が政権に異を唱える芸能人に、「そんなこと言ったらダメだよ」と、金八づらして言ったと聞いた。
以来、武田鉄矢がヘドが出るほど嫌いになった。安倍と食事を共にしたという中井貴一にも嫌悪感しかない。
というわけで、午後から青色申告会に出向いてきた。
今日、対応したのは、この前の兄ちゃんより10歳くらい上の男だった。ベテランだけあって、わしのシャワシャワな入力に気がついた。
指導力には優れていると感じたが、その男とは相性が合わないと思った。よって、その男を指名することはない。
それにしても、わしが指名していた気さくなおばさんが退職してしまったのがハガい。今更、それを嘆いても詮無いが。
次回は1月7日か。年末年始にクソ麻雀をしないまま、その日を迎えるのだろうな。
今週末には本格的なザトペックになる。その前に、これからミニザトペックでウォーミングアップをするとするか。
しかし、ミニザトペックもハガい…。了