大会4日目


 プー太郎生活2063日目。

 大阪桐蔭が秋の借りを返す…。

 多くのファン、横浜の小倉元部長、そしてゲンダイも、そう予想していた。

 ベースボールマガジン社の選抜ガイド号にも、
「タレント軍団に死角なし」とある。

 しかし、説明の仕様のない負け方で智弁学園に返り討ちに遭った。

 何といっても、反撃が遅すぎた。そして、無駄な失点が多すぎた。

 7回まで被安打は5なのに、余計なフォアボール、センターの悪送球、バッテリーミス、併殺崩れなどで8失点。

 それじゃ、流れが来ないわなぁ。8回、9回と2イニング連続で喫したファーストライナーでの併殺が、それを物語っている。

 今日は智弁学園の小坂監督の采配が冴えていた。ノーアウトのランナーを送らずに強攻させたのが悉く得点に繋がった。

 もしバントを選択していたら大量点にならず、後半にマクられていただろう。

 それと、智弁学園の先発・西川が良かった。速球は140㎞に満たなかったが、切れがあって大阪桐蔭打線を抑え込んだ。

 今日のようなピッチングを次戦以降も見せられたら決勝戦が奈良対決になる可能性もある。

 大阪桐蔭も実力の片鱗を見せた。ただ、投手力に不安があるのは拭えない。

 それで夏の大阪予選を勝ち抜けるか? 今年はライバルの履正社が小粒だし、大阪予選で敗退することはないと思うが。

 智弁学園ナインの校歌が流れている時、ラインの着信音が鳴った。

 
「誰からだ?」と思ったら、競馬がヘタクソな奴からだった。

 
「大阪桐蔭」

 このバカ野郎が。わしは大阪桐蔭で琴光喜になっとらんわ。

 そもそも琴光喜からは、とうの昔に足を洗っているんじゃい。

 しかし、もし大阪桐蔭で琴光喜に変身していたら、初回の4失点で吐き倒れていたところである。

 ムーミンは、次の相手として広島新庄の研究もしていたかもしれん。

 だとすると、鍛治舎監督が、
「次戦を見た監督は1つの例外もなく負けています」と言っていたのが証明されたわけだ。

 それにしても、大阪桐蔭の初戦敗退はショックだ。横浜の小倉元部長と同じく、わしも大阪桐蔭を優勝候補筆頭と思っていたからである。

 大阪桐蔭の初戦敗退は2002年の夏以来2度目か。確かに記憶にないな。

 ムーミンはフリー抽選になったことを恨んでいよう。でなければ智弁学園と初戦で当たることはなかったのだから…。

 鍛治舎監督の小園攻略、ならず。とはいえ、まあ、色々とやったものである。

 ①小園の立ち上がりを攻めようと先攻を取る 
 ②初回、ノーアウト1塁で初球ヒットエンドラン 
 ③4回ワンアウト1塁から送りバント 
 ④6回、先頭バッターの3番が連続で空振りしたのを見て代打を送る 
 ⑤7回2アウト2塁で、それまで無失点だった野口に代打を出す 
 ⑥8回ワンアウト1、2塁で、5番が初球を空振りしたら、またも代打起用 


 しかし、いずれも実らず。それだけ市立和歌山の小薗が粘ったわけだが。

 わしは、④と⑥に疑問を感じた。そういうことをすると選手が委縮してしまうからである。

 それと、そこまで動くなら、3回の1死2、3塁の場面で、2番バッターにスクイズをさせるべきだったのではないか? 

 小園は150㎞近い速球にうまく変化球を織り交ぜた。それに県岐阜商打線が幻惑された。

 その小園の粘りが9回裏のサヨナラに繋がったと言える。って、そんなことは誰でも書ける。

 ただし、総合力では県岐阜商の方が上だったと思う。それだけに鍛治舎監督は無念であったろう。

 夏には、どうチームを立て直してくるか? 複数の好投手がいるから、夏に期待できそうだ。

 今日はまず鍛治舎監督のマスク姿に吐いた。全く似合っとらん。

 それはそうと、鍛治舎監督にパワハラを受けたという元松下電器の社員達は快哉を叫んだであろう。

 土曜版のゲンダイに、
「センバツネット裏、怪情報」という記事が掲載されていた。昨晩、それを読んだ。

 
「県知事を動かして練習場を確保した剛腕指揮官」って、鍛治舎監督のことだろう。

 関係者の
「県知事を動かす程度は、あの人の華麗な経歴からすれば朝飯前」からしても間違いない。

 誰だかわからないのは、
「有名監督が観客の前で選手を往復ビンタ」の有名監督である。

 「近年力をつけ、今大会の有力校の1つに挙がる強豪校の監督の話だ。
 甲子園常連校で、プロ野球選手も輩出している有名監督。
 なお、この監督は名将で通っており、テレビが密着するなど、マスコミ受けはすこぶるいい」

 
その有名監督が誰かナゾということで、この話は終わりにしたい。

 第1試合の1回が終わったところで、雨だと休むおっさんからメールが来た。

 さすがに頭に来たので、
「今、観戦中です」と、言外に怒気を含んだ返信をした。

 そしたら、それから音無しとなった。雨だと休むおっさんは、わしが怒ったのがわかったくせぇ。

 第3試合は、大阪桐蔭が敗れた直後であり、やや呆けて見ていた。そういうこっちゃいかん。

 第3試合はあれよあれよと思っているうちに、スコアレスで延長戦に突入した。

 結局、タイブレーク突入寸前の12回裏、ツーアウトなしから広島新庄がサヨナラ勝ちを決めた。

 3番バッターがツーアウトからヒットで1塁に出たところで、解説の杉本さんが外野手の守備位置が浅いことを指摘した。

 そしたらライトオーバーの一撃が出たのである。杉本さんの指摘がズバリであった。

 ただし、ツーアウト1塁のサヨナラの場面で外野手が深く守るのは常識である。

 しかも、バッターは4番。これはベンチが迂闊だったと言える。

 なるほど。杉本さんの指摘にも関わらず、外野手を映さなかったことでディレクターに大喝か。

 もしかしたら視聴者から指摘の電話が入ったかもしれん。そしたら番組スタッフは反省会を開かないとな。

 杉本さんは、今日が2回目のテレビ解説。2回とも中国勢の試合であった。

 米子東高校出身の杉本さんは中国地方に在住と思われる。それでNHKは中国勢の試合を解説させたのか? 

 話を第3試合に戻して、珍しいシーンがあったことを書いておきたい。

 8回表、上田西の先頭打者はピッチャーゴロだったのに、ピッチャーライナーと勘違いしたファーストがベースに入らず、ピッチャーが送球できなかった。

 それでノーアウト1塁となったのだが、そんなのは見たことがない。

 続く打者は送りバントで、ワンアウト2塁と上田西が先制のチャンスを掴んだ。

 ここで広島新庄ベンチはピッチャーを交代させた。ピッチャーはクソハガい出塁を引きずっていたであろうから、絶妙なタイミングでの交代と言えた。

 そもそもリリーフした左腕はエースでも当然という位の力量だという。そのリリーフの好投がサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 広島新庄のエースといえば、田口、堀など左腕を思い浮かべる。と思っていたら杉本さんが、
「右腕エースは初めてです」と紹介した。

 それには驚いた。そんなチームも珍しいわな。

 4日目を終わって、まだホームランが1本も出ていない。こんなことは、金属バット導入以来、初めてであろう。

 コロナ禍で打撃練習がままならなかったからか? このままホームランが1本も出ないということはないとは思うが。

 明日は東海大菅生の試合ぶりに注目したい。優勝候補の一角らしい試合を見せることができるか? 

 大相撲は高安が星2つの差をつけての単独トップという意外な展開となった。

 とはいえ、今日の解説の尾車親方が言っていたように優勝ラインは3敗まで下がるのではないか? 

 照ノ富士が志摩ノ海に不覚を取るとは思わなんだ。あれだけ攻め込んだのに攻め切れなかったのは、やはり両膝の状態が良くないからか? 

 貴景勝は高安との我慢比べに耐えられず、6勝4敗となった。カド番脱出に黄信号が灯ったと言える。

 高校野球期間中は、夕食が冷凍食品の金太郎アメとなっている。果たして、それでいいのだろうか? 

 今年中に大腸ポリープが出来ることは確実である。やはり、そういうこっちゃいかん…。了

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