大会5日目


 プー太郎生活2064日目。

 あんなの、PLじゃねぇ。

 95年の選抜初戦で銚子商に再逆転負けを喫したPLのことを、借金踏み倒し野郎のアベがそう表した。

 アベは、その大会で優勝候補筆頭とされたPLで琴光喜になっていたのである。

 アベと同じセリフを吐きたい。
「あんなの、大阪桐蔭じゃねぇ」と。
 
 今日になっても、まだ大阪桐蔭の敗退を引きずっている。

 そう、わしはいつの間にか、甲子園で無類の強さを誇る大阪桐蔭に惚れていたのである。

 選抜大会での優勝候補筆頭の敗退は何年ぶりか? 一二三がエースだった2010年の東海大相模以来か? 

 それを考えると、より吐かざるを得ない。だから、わしは立ち直るのが遅いんじゃい。

 さて、今日の第1試合である。

 第1試合は東海大菅生が初出場の聖カタリナに楽勝すると思っていたが、終わってみれば、4-3という際どいスコアだった。

 東海大菅生は、これまで選抜大会では未勝利。つまりは、産みの苦しみを味わったわけである。

 最後は1点差のツーアウト満塁・フルカウントで、バッターは4番。なんとかサードゴロに抑えたが、まさに薄氷の勝利であった。

 9回まで点差こそ小差だったものの、東海大菅生が危なげない試合運びを見せていた。

 それがチームのクローザーを任されている千田が乱れて、逆転まである展開となった。

 甲子園大会での9回限定のクローザーは、特に初戦では荷が重いと改めて思ったわ。

 結局、東海大菅生はエース・左腕の本田を温存したままだった。それで負けたら悔いが残るなんてものではなかったところである。

 若林監督は、聖カタリナの打線を参加校の中ではかわい子ちゃん打線と踏んだのか?

 勝利監督インタビューで、
「本田が肩の違和感を訴えたから」と言ってはいたが。

 何にせよ、エース・左腕の本田を休ませられたことは、終盤はタイトな日程になるだけに大きかったと言える。

 東海大菅生に今大会初のホームランを含めて2本のホームランが出た。

 しかし、得点はホームランによる3点と犠牲フライによる1点の4点だけ。都大会で打ちまくった打線の姿はなかった。

 まあ、初戦はそんなものか? 次戦に期待したい。

 第1試合の試合中、内山アナが愛媛県の高校の初出場・初優勝の2校を紹介した。

 その2校は言わずと知れた宇和島東と済美である。

 ただ、内山アナの、
「このところ愛媛勢には初出場・初優勝が…」と言ったのに突っ込みを入れたい。

 88年は
「このところ」じゃねぇ。月日が経つのはクソ早いから、そう表現したのもわかるが。

 第1試合途中のNHKニュースで、柔道のあの古賀稔彦氏が亡くなったことを知った。

 思わず、
「えっ」という声が出た。まだ53歳。若すぎる。

 古賀稔彦氏といえば、71㎏級なのに無差別級の全日本柔道選手権大会に出場して準優勝したことも印象に残っている。

 ここに古賀稔彦氏のご冥福をお祈りしたい。

 第2試合は、色んな面から柴田に肩入れして見ていたのだが…。

 試合は、柴田が1回裏に2点を先取して、そのまま7回表まで来た。

 
「このまま終わるまい」と思っていたら、7回表に嫌な形でノーアウト満塁となった。

 出たランナーが四球、野選、バント安打とはハガい。

 ワンアウト後、センター前への当たりをセンターが後逸して走者一掃となり、2-3と逆転された。

 7回裏は、ノーアウト1、3塁から、バッターがショートへのやや緩いゴロを打った。

 
「これは併殺の間に同点だな」と思ったら、サードランナーが突っ込まず、ツーアウト3塁となった。

 原田冨士男氏が解説をしていたら、
「今のはサードランナーの判断ミスですね」と苦言を呈していただろう。

 その直後に同点タイムリーが出て、サードランナーは救われた格好となった。

 9回裏、柴田は先頭の2番バッターがツーベースで出塁した。ここは3番でも送りバントのケース。

 が、打たせてセカンドフライに終わり、結局、無得点。それで流れが京都国際に行ってしまった。

 結局、京都国際が10回表に2点を挙げ、柴田を振り切った。

 それにしても、柴田には悔いの残る試合だった。9回を終わって、安打数は12対4だったのだから。

 試合中、鶴竜引退というニュースがテロップで映された。それにも、
「えっ」という声を発した。

 場所中に引退を発表というのは…。いずれにせよ、もう体が限界だったわけだ。

 これで白鵬の1人横綱か。白鵬も先が長くないし、協会が恐れる横綱の大空位時代が訪れよう。

 第2試合と第3試合の間に、
「高校野球 ベストゲーム 大阪」が流された。

 78年夏のPL-高知商、79年選抜の浪商-箕島の選出に文句は何にもナイマンだ。

 しかし、
「これは2015年7月に放送されたものです」のテロップに吐いた。

 一連の
「高校野球 ベストゲーム」が放送されたことを知らなかったたぁ。

 まあいい。両試合ともYouTubeで見られるからよ。

 ここで、
「浪商-箕島」のナレーションにミスが2つあることを指摘しておきたい。

 4回裏の嶋田のタイムリーはツーベースではなく、シングルヒットだ。

 それと、7回表の香川のヒットは3塁打ではなく、2塁打である。

 あの体形で、ラッキーゾーンがあって狭かった甲子園で3塁打が打てるかい。

 わしがその番組をリアルタイムで見ていたら、NHKに不幸の電話をしたであろう。

 ミスといえば、第3試合の放送でミスがあった。

 
「3塁側、こちら福井の敦賀気比高校です」とアナが紹介したところ、京都国際高校の位置を示した地図が画面に映ったのである。

 ミスをした奴はディレクターに怒られたと思われる。始末書までは取られなかったであろうが。

 第3試合は選抜初のタイブレークになった。

 やはりタイブレークは邪道だ。不自然なルールの究極タイガーとしか言い様がない。

 選抜初といえば、9回裏の申告敬遠もである。同点のワンアウト2、3塁でバッターが4番なら、申告敬遠は当然の策と言える。

 そのワンアウト満塁のほか、常総学院は10回と12回もサヨナラ負けのピンチを凌いだ。

 その辺りの攻防は見応えがあったものの、タイブレーク前の得点シーンはエラーやデッドボールが何個も絡み、見応えがあったとは言えない。

 常総学院といえば、その礎を築いたのは故・木内監督である。当然の如く、放送中、木内監督のことが話題になった。

 その折に解説の大矢さんが、
「84年の取手二は野球偏差値が高いチームでした」と振り返った。

 佐々木監督時代の常総学院も野球偏差値が高かった。その佐々木監督がなぜ辞めたかはナゾである。

 今日の試合では、タイブレークの13回表に常総学院の野球偏差値の高さが発揮された。

 ノーアウト1、2塁で強攻させて、それがタイムリーとなり、大量点になったのである。

 ただ、何をして来るかわからない不気味さがあった佐々木監督の方が相手には嫌だったことは確かである。

 その真骨頂と言える試合は16年夏の履正社戦であったと、わしは思っている。

 明日から2回戦に入る。明日は特に健大高崎-天理が楽しみである。

 大相撲は録画したのを再生した。さすがに仕切りを全て見る余裕はなかった。

 それに、正面解説が舞の海だったしよ。鶴竜の引退に関して、また分不相応の講釈を垂れたに違いあるまい。

 今日は高安が敗れ、追う照ノ富士らとの差が1になった。

 これは縺れるな。選抜大会と開催期間が重なっているのがハガい。

 貴景勝はカド番脱出までマジック1とした。残りの対戦相手を考えたら、明日の隠岐の海戦で決めないとハガいことになるぞ。

 さ、これからゲンダイ読みだ。金曜版の遅配が響いてゲンダイ読みが遅れているのである。

 とにかく、今は時間が足りん。だからといって睡眠時間を削るつもりは毛頭ない。

 そういうこっていい…。了

次の日へ 前の日へ
日記トップへ HPトップへ