大会10日目


 プー太郎生活2071日目。

 好右腕から大量点を取った次の試合で左腕に抑え込まれる…。高校野球で何度そのパターンを見てきたことか。

 今日の天理打線は、東海大相模の左腕・石田にホンロウ・トイトイされた。見ていて打てる気配が全くなかった。

 今日の完封で石田は26イニング連続無失点か。明日も好投が期待できそうだ。

 これは東海大相模が10年ぶりに優勝か? その公算が高いと見た。

 10年前の東海大相模…。

 むろん、かわい子ちゃんという評価ではなかったが、大会前はほとんどノーマーク。

 しかも、エースの近藤が故障で、最激戦ゾーンに入った。なので誰もが東海大相模の早期敗退を予想した。

 それが、関西、大垣日大、鹿児島実、履正社といったAランク校を連破し、決勝戦では九州国際大付に快勝して優勝。

 今回も決して前評判は高くなかった。スポーツ新聞の評価でA評価とB評価とで割れていたことからも、それがわかる。 

 
「東海大相模2-0天理」の結果だけを知ったファンは達が完投負けしたと思ったであろうが、達は脇腹の違和感ということで登板を回避した。

 達が先発するものと思い込んでいたわしは、左腕がマウンドで投球練習をしているのを見て、
「えっ」という声を出した。

 その控え左腕を東海大相模は打ち込めなかった。やはり今年の打線は、昨年の山村、西川、鵜沼らの打線とは比較にならんな。

 ただ、先頭バッターの門間のセカンドへの内野安打性の当たりが一塁でナゾのアウトになっていなかったら、初回はビッグイニングになったであろう。

 東海大相模にとっては、9回表の相手投手の暴投による追加点が大きかった。

 ワンアウト2塁からのピッチャーゴロでランナーがサードに進塁したところに東海大相模の抜け目のなさを感じた。

 東海大相模に痛いのは、攻守の要であるキャプテンの大塚が胃腸炎で入院していることである。

 わしも胃腸炎で2度病院送りになったので、胃腸炎でプレーできないのはわかる。

 試合終了後、天理の4番・瀬とキャッチャーの政所が泣いていた。それが負けることに震えが来なかった昨夏の交流試合と違うところである。

 明豊-中京大中京は、畔柳が先発だったら中京大中京に分があると思っていたが…。

 如何せん、先発の左腕の力量が落ちた。松永玲一さんが解説だったら、
「ちょっとねぇ、畔柳君と差がありますね、かなりの」と言っていただろう。

 畔柳は4回に先発左腕が5失点したところからリリーフに出たが、ワンポイント遅れた感があったのは否めない。

 それは結果論の鬼であるわしならではの見解ではないと思われる。

 結局、中京大中京は1点及ばなかった。だからして、畔柳の投入が遅れたのが悔やまれる。

 それにしても、明豊はしぶといな。初戦からどんな展開の試合でもモノにしてきている。

 明豊は何と言っても守備が素晴らしい。今日もレフトとファーストにファインプレーが出た。

 特に初回のレフトのファインプレーは2点取られるところを防いだプレーだったから大きい。

 智弁学園戦にしても、今日の中京大中京戦にしても、レフトのファインプレーがなかったらゲームを落としていた可能性が高い。

 中京大中京としては、9回裏の走塁ミスが悔やまれる。2点差の1死1、3塁で代走のファーストランナーが飛び出してしまったのである。

 盗塁のサインが出ていたのか? それにしたって、致命的な走塁ミスであった。

 畔柳であるが、6回の2死2塁で代打が出されて降板となった。

 その時に医療スタッフがベンチに向かって行ったから何かアクシデントがあったと思ったら、ドクターストップが掛かったのか。

 ということは、上のわしの発言は不適切もいいところ。どのみち畔柳は投げられる状態ではなかったんだな。

 明豊-中京大中京の解説は大矢さんだった。大矢さんの解説は歯切れが良く、キャッチャー目線の解説は明快である。

 だが、今日はおしゃべりが過ぎたように思った。川崎監督のエピソードを2つ紹介したのはともかく、自分の高校時代の話は余分ではなかったか? 

 
「あんた、見掛けによらず、おしゃべりなんだな」 

 大矢さんのおしゃべりで、ジョーが金竜飛に言ったセリフを思い出した。強面の大矢さんも、おしゃべりにはとても見えん。

 もう1つ気になったのは、明豊-智弁学園でも、今日の試合でも、明豊の対戦チームの方に肩入れして解説していたことである。

 大矢さんは明豊が嫌いなのか? そんなことはないと思うが…。

 これで明日の決勝戦は東海大相模-明豊になった。この選抜で琴光喜になった奴は断末魔の叫び声を上げていよう。

 さて、明日の予想である。樫原が普通に麻雀を打つように普通に考えたら、東海大相模が優位だろう。

 ただ、今大会の明豊は終わってみれば勝っていたチーム。そういうチームが最も怖いのは、過去の甲子園大会で何度も経験してきた。

 東海大相模にとって大きいのは、左腕エース・石田が球数制限に引っ掛からないだろうことである。

 石田が先発し、好調を維持していれば、3-1くらいで東海大相模が勝つと見ている。

 今日の日刊スポーツとスポニチの一面は南野であった。それは南野を何とかスターに仕立て上げたいからであろう。

 今のチームには、中田英寿、中村俊輔、本田圭佑のようなスターが不在で、話題性に乏しい。

 それが代表の試合の低視聴率に繋がっていることは否めない。昨日の試合も視聴率は高くなかったと思われる。

 あに? 西田がコロナ陽性で、山田、青木、内川、西浦、スアレスが登録抹消だと? 

 それで今日の先発オーダーを見て吐いた。村上以外は…。

 それにしても、あのメンツでよく勝ったな。最下位・南海権左候補のDeNAでなかったらボロ負けしていたであろう。

 あに? 山田、西浦、スアレスは濃厚接触者に該当せず、明日から再登録だと? 

 今年は、そういったガッツ星人の最期のような混乱状態になるチームが幾つも出るに違いあるまい。

 昨日は月曜版のゲンダイを寝る間際に読んだ。

 そのゲンダイに安倍が再々登板の地ならしをしているという記事があって発狂しそうになった。

 とうの昔に牢獄に収監されているはずの奴が再々登板など断じて許されん。

 しかし、今の自民党の体たらくからすると、あり得ないことではない。

 万が一そうなったら、この国民の政治レベルのクソ低さからして、支持率70%とかになるのではないか。

 月曜版のゲンダイには、親による子供の虐待に関しての記事が載っていた。

 
「自分自身のコンプレックスや就職失敗などの無念を子供に代理戦争をさせることで晴らそうとするのは子供への虐待」 

 ということは、星一徹は虐待の究極タイガーをしたということか。

 年少の息子に大リーグボール養成ギプスを付けさせたのは虐待以外の何ものでもない。

 今日で3月も終わりか。早いなんてもんじゃないな。

 この分で行くと、今年もあっという間に過ぎよう。いや、わしには試練の4月が待っている。

 わしは、数日前から4月中のザトペック死を恐れている。

 そうならないために今のうちから寝だめをしておきたい。了

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