大会11日目


 プー太郎生活2072日目。

 終わってしまったなぁ。中継が終わってから、ずっと祭りの後の虚しさと闘っている。

 今日の決勝戦は予想通りロースコアの接戦になった。その展開は明豊ペースで、実際、2度明豊が先行した。

 東海大相模としては、スクイズと期待薄だった2番手ピッチャーのタイムリーで追いついたのが何とも大きかった。

 今日はまず、マウンドで東海大相模の右腕が投球練習をしているのを見て吐いた。

 「もしかしたら石田が先発でないかも」と、ちょっとだけ思ってはいたが。

 石田が先発しなかったのは、昨日の15奪三振の力投で疲れがあっからかもしれんな。

 実際、途中から登板した石田の出来は、そんなに良くなかった。

 明豊の敗因ははっきりしている。石田の前に登板した2人の右腕から3点以上取れなかったことである。

 殊に初回の本塁憤死が痛かった。ワンアウト1塁からライト線への当たりで1塁ランナーがホームに突っ込んだのだが…。

 もしサードで自重していたらビッグイニングになっていただろう。

 その後も東海大相模の先発右腕はピンチの金太郎アメ。ピンチを招く度に、
「だからぁ」と呟いた。

 それでも門馬監督は2番手にも控えの右腕を送った。その右腕が貴重な同点タイムリーを打ったというのは怪我の功名である。

 初回の東海大相模の3番バッターの同点スクイズは全く読んでいなかった。

 ワンアウト3塁のチャンスを逃したらクソ痛かったから、門馬監督としては会心の采配であった。

 ついでに言うと、9回裏の先頭打者のセーフティーバントも予想すらしていなかった。

 今日も両チームにファインプレーが幾つも出た。そして、両チームともノーエラーであった。

 明豊は大会を通じてノーエラーか。5試合戦ったチームのノーエラーは史上初かもしれんな。

 史上初といえば、優勝投手が無失点というのも史上初ではないか? 少なくとも、わしの記憶にはない。

 サヨナラの場面を振り返ると、結果論の鬼から言わせてもらえば、申告敬遠が裏目ったか? 

 ただ、わしは、その時点では妥当な作戦だと思った。塁を埋めれば併殺を取れる可能性があるし。

 最後のショートへの痛烈な当たりはショートライナーに見えた。取っていたらクソ余裕でゲッツーだったが。

 打った東海大相模の3番は、3度目の満塁での打席で3度目の正直となったわけである。

 サヨナラの場面を見て、
「野球は後攻が有利だな」と再認識した。

 それなのに、和田監督時代の早実は公式戦も練習試合も先攻の金太郎アメだった。

 77年や78年のような投手力に難があるバッティングのチームなら先攻を取るのもわかる。

 荒木という好投手がいる時も常に先攻だったのだから、和田監督の野球頭が悪かったとしか思えなかった。

 ともかく、無事に最後まで終えられたのが何よりである。

 大会の途中でコロナ禍に見舞われたら、クソハガいことになっていたところであった。

 しかし、今大会ほどベストナインが選びにくい大会もそうはない。

 ピッチャーの石田、セカンドの黒木(明豊)、サードの小池(東海大菅生)、レフトの瀬(天理)は文句なしだと思うが…。

 ここで今大会のベストプレーを挙げたい。それは、東海大相模-東海大甲府での8回裏の東海大相模のセカンドのプレーである。

 ノーアウト1塁からバントをされ、バント処理をしたピッチャーがファーストへ悪送球。誰もがノーアウト2、3塁にピンチが拡大したと思った。

 それがセカンドがカバーに入っていて、1、2塁で止めた。8回はエースの石田が投げていなかったから、その回で逆転されていた可能性が高い。

 となると、東海大相模は初戦で敗退していたわけだ。そのプレーを大会のベストプレーとしたことで、
「わしは玄人だ」と悦に入っている。

 今日の日刊スポーツで天理の達が昨日の登板を回避した理由を知って唖然とした。

 
「将来、メジャー行きを考えているので、ここで無理をしたくありませんでした」 

 里中のような、
「この試合で腕が折れてもいい」というピッチャーは絶滅危惧種になったのかもしれん。

 で、ベースボールマガジン社の選抜ガイド号で達のアンケート結果を見てみた。

 
「好きなプロ野球選手:マックス・シャーザー 
  好きなプロ野球球団:ロイヤルズ 
  好きなプロ野球選手:ダルビッシュ有 
  将来の夢:トップメジャーリーガー」 


 こりゃ、徹底したメジャー志向だな。それなら昨日の登板を自ら回避したのもわかる。

 ただ、天理の監督が東邦の坂口監督のような人物だったら、即、却下であろう。

 昨日の明豊-中京大中京の解説で、大矢さんが自らが指導を受けた坂口監督のことを
「鬼の坂口」と表現していた。

 ただし、坂口監督のことを
「坂口先生」と言っていた。その熱血指導に感謝しているそうである。

 1回戦の智弁学園-大阪桐蔭で書き忘れたことがある。それは実況の北島右京アナが智弁学園の前川を、
「前川右京」と言って実況したことである。

 自分と同じ名前だからって、そういう実況はあまり感心せんな。ちなみに北島右京アナは、今日は優勝監督へのインタビュアーを務めた。

 もう既に夏への戦いは始まっている。大阪桐蔭、明徳義塾などは捲土重来を期していよう。

 大阪桐蔭の初戦敗退を受け、選抜で初戦敗退した高校が夏に優勝した例として以下の高校を挙げた。

 75年の習志野、81年の報徳学園、96年の松山商

 そんな古い例を出して19年の履正社が頭から抜け落ちていたたぁ、何が
「玄人」だ。おととい、来やがれ。

 果たして、東海大相模の春夏連覇はあるか? 力勝負となる夏においては、打力不足が懸念される。

 あのキックの沢村忠元選手が亡くなったのか…。報知新聞だけが報じているから、報知の特ダネなのだろう。

 沢村忠元選手は市井の人だったと思われる。だから、情報を得にくいわけか。

 沢村忠元選手といえば、真空飛び膝蹴りである。
「1万回は練習しました」というのを聞いて、子供心に「すげぇな」と思ったものである。

 それと、200勝以上もして負けが5つしかないという戦績にも驚かされた。

 ここに沢村忠元選手のご冥福をお祈りしたい。

 あに? ドイツがワールドカップ予選で北マケドニアに1-2で敗れただと? 

 しかもホームで。さらに1得点はPKによる得点たぁ。

 こりゃあ、ドイツは暗黒時代にあるな。先だってもスペインに0-6で負けたし。

 オランダやベルギーのような人口が少ない国なら暗黒時代があるのもわかる。

 ヨーロッパで最も人口が多く、ヨーロッパでは最も人材に富むドイツの暗黒時代は、戦後では初めてだと思われる。

 今のドイツの選手は、西ドイツ時代の選手よりもテクニックはあると思う。だが、当時の選手が持っていたゲルマン魂というものがない。

 泥臭い点取り屋のゲルト・ミュラー、ゲルマン魂そのものだったフォクツ、ミスター・ヨーロッパと呼ばれたルンメニゲが懐かしい。

 ヤクルトがノーガードで打ち合いを演じ、KOされた。今、NHK・BSを見ながら、この日記を書いているが、敗色濃厚である。

 やはり先発投手陣が話にならん。今シーズンも最下位・南海権左を覚悟しとる。

 明日は、うちのマンションで排水管清掃が行われる。わしの部屋は1時からだからティップネスを出前にする。

 今日は寝る前にゲンダイとベースボールマガジン社の選抜ガイド号を読むとするか。

 まだ選抜の余韻に浸っていたい…。了

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