大会12日目


 プー太郎生活2213日目。

 野球は、それも高校野球は初回に点がよく入る。

 なのに、朝ドラ&パラリンピックトラップで8時25分からの中継たぁ、NHK、なっとらん。

 実際、今日の第1試合でも初回に攻防があった。

 智弁学園が併殺でチャンスを逃したその裏、日本航空は内野ゴロで1点を先取した。

 やや幸運なヒット→盗塁→セカンドゴロ→サードゴロでの1点だったから、してやったりの得点であった。

 この時点では、智弁学園にクソほど余裕があると思った。

 しかし、長身左腕のヴァデルナの出来が良く、智弁学園はなかなか得点できない。

 これは強豪が格下に負けるパターンである。が、5回のイニングブレークで流れが変わった。

 6回表、今日、先発で起用されたトップの垪和がツーベース。

 次の岡島が左対左なので送りバントと思いきや打たせて、三遊間ヒット。

 本来は1番か3番の岡島だから、強打に出たのも道理か? 

 どうでもいいけど、垪和を
「はが」なんて読めねぇよ。

 3番の前川はフォアボールで、ノーアウト満塁。バッターは4番の右の山下だし、ビッグイニングになるかと思われた。

 しかし、山下はショートゴロ併殺。同点には追いついたものの、これでは智弁学園としては不満。

 ところが、ツーアウト3塁からのサードゴロをサードが送球ミス。痛恨の失点にヴァデルナは吐いておった。

 智弁学園の小畠は快調で、日本航空の打線が弱いので、これで勝負があったも同然。

 球数が多かったヴァデルナが降板した後は、智弁学園が着々と追加点を挙げた。

 智弁学園としては、今後の連戦に向けて、西川、もとい、西村を投げさせずに済んだのは大きかった。

 それよりも、嫌な展開になりかけた今日の試合をモノにしたことの方が大きいのは南海権左でもわかる。

 智弁学園の次の相手は明徳義塾か。準々決勝にふさわしいカードだな。

 その明徳義塾の打線がかつてのチームよりも小粒なのは衆目の一致するところ。

 今日はソロホームランが2本が出たものの、小粒感は否めなかった。

 明日の智弁学園戦は明らかに不利。勝つには、代木が今日のようなピッチングを見せて、1-0か2-1しかないのではないか? 

 勝利監督インタビューで馬淵のおっさんは、明日の智弁学園戦も代木の先発を仄めかしていた。

 が、智弁学園の小坂監督は、それを額面通りに取っていないはず。

 いずれにせによ左腕が先発だから、小坂監督は今日と同じ打線を組むのではないか? 

 松商学園が明徳義塾に勝っていれば、30年ぶりのベスト8だったのか…。

 その30年前のチームのエースが上田だったことがリーチ・一発・ツモで思い出せないようではダメよ。

 30年前の松商学園がチーム史上最強であったことは間違いない。

 「中島治康で優勝したチームの方が強い」だと? 

 そんなチームなんか知らねぇよ。そもそも戦前のチームなど対象にならん。

 第2試合と第3試合の間で、中継が教育テレビのサブチャンネルに変わった。

 だったら試合開始の8時から教育テレビのサブチャンネルで中継せんかい。

 サブチャンネルの中継になったのは、パラリンピックの中継を優先させたからである。

 弟に聞いたら、朝日新聞の投書欄でパラリンピックの中止を訴える声が載っていたという。

 わしも声を大にして言いたい。
「パラリンピックを即、中止にしろ」と。

 神戸国際大付は、今日まで夏の大会は勝っても負けても、全ての試合が1点差だという。

 そして、今日も1点を争う試合になり、最後に粘ってサヨナラ勝ちした。

 それにしても、9回裏からの攻防は見応えがあった。

 4-4の同点の9回裏、神戸国際大付はワンアウト満塁と攻め込んだ。

 サヨナラの大ピンチにピッチャーは緊張したのは、3球連続でボール。

 そこから2球連続でストライクを取った。マイク仲田だったら、クソ余裕で押し出しであったろう。

 フルカウントからインコースの球をバッターが空振り。続く打者もライトライナーに倒れた。

 そうなると流れは長崎商に行く。案の定、勝ち越しの1点が10回表に入った。

 
「もう神戸国際大付の勝ちはないな」と思ったが、先頭の9番バッターがライト前ヒット。

 送りバントでワンアウト2塁となった。ここで神戸国際大付は代打を送った。

 わしは、
「代打は打てないだろうから、当たっている3番の阪上に期待だな」と思った。

 ところが、代打に死球。これはピッチャーにとってクソ痛かった。

 ワンアウト1、2塁から、期待の阪上はアウトコースを強引に引っ張って、セカンドゴロ。

 ランナーは進んだものの、神戸国際大付は追い込まれた。

 バッターは、これも当たっている西川だから申告敬遠かと思われたが…。

 9回裏に申告敬遠が裏目りそうになったから、長崎商バッテリーは勝負に出た。

 その初球、サード強襲の当たりがレフトへ抜けて逆転サヨナラとなった。

 それにしても、今大会は近畿勢がクソ強いな。大阪桐蔭以外は、ここまで全て勝ち残っているとはよ。

 その大阪桐蔭にしても、同じ近畿勢の近江に負けたわけだし。

 しかし、優勝候補筆頭とされた大阪桐蔭だけが近畿勢で姿を消したというのはハガい。

 
「2番手で勝てるほど甲子園は甘くありません」
(原田冨士男氏) 

 なのに、盛岡大付の先発は、岩手大会ではベンチ外の左腕だった。

 案の定、1つもアウトも取れずに降板した。さらにリリーフしたのもエースの渡辺ではなかった。

 それじゃ勝てんて。盛岡大付もよく反撃しただけに、エースの渡辺を先発させていればと惜しまれる。

 その渡辺にしても失点を重ねたのは、沖縄尚学戦での完全試合に近いピッチングで精神的にも疲れていたからか。

 なるほど。それで出来が悪かったわけだな。さすが杉本さんの解説だ。

 盛岡大付打線はヒット15本を放ったのに、14も三振を喫したのか? 

 それだと近江投手陣との対戦に勝ったのか負けたのか判断が難しいが、4点止まりだったから
「負け」だろう。

 近江は大阪桐蔭に勝って勢いに乗った感がある。明日の神戸国際大付戦も近江が優勢なのは間違いない。

 第4試合のアナは野地アナだった。野地アナは実況は上手いが、杉本さんに敬意を払っていないのが気になった。

 
「杉本さんも甲子園で選手としてプレーしましたが」 

 これは、
「杉本さんも甲子園で選手としてプレーされましたが」でないといかんて。

 それを聞いた杉本さんがいささかムッとしているのがわかった。

 抽選時に予想したベスト8のうち当たったのは、智弁和歌山と智弁学園だけ。

 半分は外すと思ったはいたが、これほどまでたぁ。

 さて、優勝争いである。智弁和歌山、智弁学園、近江が3強か? 

 その中で最有力は智弁学園だろう。エースが2人いるのと打線が好調だからである。

 明日は最後の7時半起きだ。なので明日で肉食に一旦、終止符を打ちたいと思っている。

 って、意味がわからん…。了

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