大会5日目


 プー太郎生活2559日目。

 多くの人間が大阪桐蔭の快勝を予想した第1試合。

 が、序盤から旭川大高のペースになり、大阪桐蔭が手こずった。

 名手・鈴木に2つもエラーが出たり、ファーストランナーが牽制球で刺されるなど、らしくないミスも出た。

 1回表に1点先取されたことで大阪桐蔭が受け身になったことは確かである。

 しかも相手の右腕の出来が良く、1回、2回はノーヒット。

 そこに3回表に先発の川原が3番バッターに強烈なツーランを食らって、0-3。

 
「これはひょっとしたら」と思った。

 それでも大阪桐蔭は3回裏に2点を返した。旭川大高としては2失点目のパスボールが痛かった。

 それでも旭川大高の先発右腕が好投し、6回表を終わって1点リード。

 そこで同点ホームランが出るのが大阪桐蔭。

 7回裏の勝ち越しのホームランも、6回裏の同点ホームランも浜風に乗った一打であったから、大阪桐蔭には運があったと言える。

 結局、7回裏に大阪桐蔭が3点を勝ち越した。

 そのまま逃げ切るのがこれまでの大阪桐蔭だが、8回表も9回表も旭川大高に食いつかれた。

 8回表はノーアウト2、3塁から痛烈な当たりがファーストの正面をついて併殺。

 9回表はツーアウト満塁まで攻め込まれ、相手は4番バッター。

 ノーストライク・スリーボールまで行ったが、何とかサードゴロに打ち取った。

 そのままサードベースを踏んだ伊藤の安堵の表情が今日の苦闘を物語っていたと言える。

 ムーミンも言っていたように、これが初戦の難しさである。

 大阪桐蔭に勝つには、今日の旭川大高のように大阪桐蔭を恐れずに向かって行くことが絶対条件となる。

 ただ、厳しい展開となった初戦を乗り切ったことは、今後の大きな糧となるであろう。

 第2試合では、聖望学園の右腕・岡部が好投した。

 とはいうものの、埼玉大会の決勝戦の浦和学院戦ほどの出来ではなかったと思う。

 浦和学院戦はほとんどの球が低めに集まり、浦和学院打線が沈黙した。

 大阪桐蔭としては、聖望学園はちょっと嫌な相手であろう。もっとも、大阪桐蔭が負けるイメージはないが。

 第3試合は見応えがある試合だった。

 鹿児島実にとって残念だったのは、2失点がいずれも外野手のエラーによる失点だったことである。

 この試合では、明秀日立の金澤監督の采配が当たりまくった。

 早めのピッチャー交代、代打、代走、エンドラン。

 それらが裏目に出ると、
「策士、策に溺れる」なる。

 福井高校や京都西で監督をしていた三原監督は、
「策士、策に溺れる」が多かった。

 勝利インタビューで金澤監督が声を潰したことがわかった。

 ベンチで檄を飛ばしまくっていたのだろう。教え子の坂本勇人が、
「物凄く怖い監督でした」と言っていたのを思い出したわ。

 第3試合の解説は、今大会から新たに解説陣に加わった飯塚なんたらという人だった。

 歯切れは良かったし、まずまずの解説だったのではないか。

 少なくとも、
「やはり」「やっぱり」を連発する某氏よりは巧い。

 第3試合中のニュース速報に、
「このバカ野郎が」が毒づいた。

 大谷が二桁勝利を挙げたことを流しやがってぇ。

 わしは、今日の大谷先発の試合を録画していたんじゃい。

 まあいい。第3試合を堪能したからよ。

 九州国際大付が出場辞退にならなくてホッとした。

 メンバー2人が入れ替わるとのことである。

 しかし、それだと明日のベンチ入りのメンバーを見たら、誰が罹患したかがわかってしまうな。

 今更ながら3回戦までの組み合わせが決まっていることがハガい。

 かつてのように、その都度抽選にせんかい。

 智弁和歌山、愛工大名電、近江、海星、横浜、大阪桐蔭らが残り2回戦のクジを引くことになっていたら、さぞかし痺れたであろう。

 3回戦の抽選で最大の絶叫マシーンとなったのが81年の早実-鳥取西の勝者と報徳学園-横浜の勝者であることは書くまでもない。

 明日も7時45分起きだ。昔取った杵柄で耐えているが、そろそろ限界が近づいている。

 試合中に寝落ちしないようにしないといかん。

 82年夏の益田-帯広農のフォーアウトの珍事はうたた寝していて、その場面を見逃してしまった。

 かわい子ちゃん対決だったので、集中力を切らせてしまったのである。

 その試合の実況は羽佐間アナで、解説は池西増夫さん。

 2人がどういうやり取りをしたのか、今となっては知る由もない。

 誰か、その場面をYouTubeに上げてくれないものか。

 さ、今からYouTubeで昔の高校野球を見るとするか。

 在宅ワークはただ黙殺するのみだ。了

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