大会6日目
プー太郎生活2560日目。
仙台育英の投手陣の分厚さは前評判通りだった。全員が140㎞を超え、変化球が切れた。
それでは全体的に打撃不振だという鳥取商がヒット2本しか打てなかったのも道理である。
投手5人による完封か。それは史上初ではないか?
須江監督は全員を投げさせる予定だったというが、鳥取商が実験台にされているように感じたのは、わしだけではあるまい。
攻めては5回まで糞詰まりだったものの、終わってみれば10得点か。
6回に1点先取したことが突破口になったことは南海権左でもわかる。
とはいえ打線は全体にやや小粒だけに、次の明秀日立戦はロースコアの接戦になろう。
この試合も新解説者による解説であった。青山なにがし氏という人も初耳である。
その青山氏の解説は普通だった。NHKが無難なことしか言わない人物を選んでいるのは間違いない。
かつての原田冨士男氏の毒舌には、スタッフはハラハラしていたのではないか?
「今のは××君のボーンヘッドです」、「思い出作りじゃないんですよね」、「ここでのスクイズは全く意味がありません」が懐かしいな。
高松商の注目のバッター・浅野は1番を任されている。
スラッガーを1番バッターに置く監督は、近年では見かけなくなった。
かつては、柳川商の福田監督や桐蔭学園の土屋監督がスラッガーを1番バッターに据えた。
「まれに見る大型チーム」と評された76年の柳川商の1番は立花だった。
立花がスラッガーだったことは、その年のドラフトでクラウンライター・ライオンズから1位指名されたことでわかろう。
91年の桐蔭学園は、1番が西武で活躍した高木大成、3番が1年生の二十股野郎であった。
二十股野郎は、1年生にして予選において全選手中で最高打率だったと記憶している。
その二十股野郎は、3年時は1番だったと聞いた。
「だった」というのは、そのチームは甲子園に出場できなかったからである。
昔話が過ぎた。話を第2試合に戻したい。
浅野は、第1打席、第2打席は力みまくっていた。
第3打席は修正したしたのだろう、流しての右中間へホームラン。そして、第4打席はレフトへのライナーのツーランホームラン。
そのツーランで勝負が決まった。4点差にした以上に意味があったホームランだったように思う。
ただ、打ったのはクソ甘い球だったのは確かである。
終わってみれば、高松商14-4佐久長聖。
高松商は投手力が弱いので、次の九州国際大付戦は厳しいだろう。
第3試合は、第1試合、第2位試合とは緊迫感がまるで違った。2-1というスコアが、それを物語っている。
九州国際大付の先発は、予選で活躍した2年生の右腕・池田かと思われた。
が、選抜大会でのエースだった左腕・香西が先発だった。
その香西が好投した。低めを丹念に突くピッチングは打ちにくかったわけだ。
吉村もいいピッチングを展開したのだが、如何せん、味方打線の援護がなかった。
「明徳義塾打線がかつてのような大型打線だったら」と思うのは、わしの悪い癖である。
負けた吉村に涙はなかった。智弁学園に逆転サヨナラ負けを喫した昨年は号泣していたが。
九州国際大付打線が不発だったのは、変則左腕・吉村に幻惑されたからである。
次の高松商の左腕は普通の左腕。九州国際大付打線が炸裂するのではないか?
それにしても、九州国際大付が出場辞退にならなくて良かった。
主力がコロナに罹っていないというのは何よりだった。
下関国際をC評価とした日刊スポーツの記者には大喝だ。
そいつは今日の第4試合を見て反省しているのか?
日刊スポーツのデスクは、そいつから始末書を取らないとダメだ。
下関国際としては、先制、中押し、ダメ押しという理想的な点の取り方だった。
ただ、まともなタイムリーは9回表の1本だけ。「富島の守備がもっと良ければ…」と思った。
それと、富島は打線が弱かった。下関国際の先発左腕・古賀は、相手打線が強力だったら大量失点したかもしれなかった。
リリーフした仲井は良かった。古賀は制球力に不安があるだけに、坂原監督は今後の試合では仲井を軸にするのではないか?
明日は見逃さないカードの金太郎アメだ。明日も7時半起きに耐えないといかん。
しかし、少し慣れてきた。そういうこっていい。了