辞退メール

 
 プー太郎生活2609日目。

 昨晩遅く、執筆依頼を受けている出版社に卓ひっくり返しのメールを送った。

 
「昨日はお電話にて失礼いたしました。

 昨日の電話でお話しましたように、私のパソコン力ではクライアント様のご要望にはお答えできかねます。

 つきましては、恐縮ではございますが、ご辞退させていただきたく存じます。

 ご期待に沿えず、大変申し訳ございませんでした」


 むろん、ネットで断りの文章例を参照して書いた。なにせ初めて断りメールだからな。

 それに対して、どんな返信が来るか? 

 そのメールを読むのが嫌で、今朝はパソコンメールを開かずに大塚の医院に出向いた。

 大塚の医院での予約時間にクソ余裕で間に合うように家を出たのだが…。

 西武新宿線が今朝方の人身事故の影響で大幅に遅れているという情報に触れて吐いた。

 次の電車が入線するまで20分も掛かるたぁ。しかも、来るのは各停車の電車だという。

 それで、即、医院に電話した。

 
「午前の診察時間に間に合わない場合は午後になります」だと? 

 午後は、わしと相性の悪い若造医師の診察。そんなもん、却下。

 
「なんとしても午前中に診てもらいたい」と思っていたら、向かいのホームに本川越行きの電車が入っていた。

 そうだ。それに乗って所沢まで行って西武池袋線に乗り換えて池袋まで行けば間に合う。

 この辺の判断力の速さは諸葛孔明なみである。

 しかし、西武池袋線の連結が複雑の究極タイガーで、また吐いた。

 元町・中華街行きのF特急とやらに乗ったはいいが、練馬駅で池袋行きの急行に乗り換えることになったのである。

 ナゾの新木場行きもあるし、よくそんなランダムなダイヤが組めるものである。

 というわけで、約束の時間に間に合った。

 わしの数少ない売りであるパンクチュアルさに傷がつかずに済んで良かったぜ。

 帰宅して、いよいよパソコンメールを開いた。

 
「今更、無責任です」などの詰めメールを覚悟していたが、「ご無理を言って、申し訳ありませんでした」という内容であった。

 ただ、
「上司に報告し、またあらためてメールいたします」という文言が不気味である。

 何はともあれ、これで太平楽の日常が戻って来ることになった。

 CSも日本シリーズも、そしてメジャーのプレーオフも、後顧の憂いなく見ることができる。

 メジャーといえば、ついにジャッジが61本目のホームランを打った。

 これでア・リーグのMVPは確定したも同然。大谷はアンラッキーだというかしかない。

 さ、明日はティップネスだ。女性蔑視発言の団塊おっさんの放言を聞きたいものである。

 そういう日々でなくちゃいけねぇ。了

 

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