W杯13日目
プー太郎生活2672日目。
スペインに勝つ…。
それを多くの奴がムリゲーと思っていたであろう。
なにせ格下のコスタリカにチャンスすら作れずに負けたのだからな。
実際、前半は圧倒的にボールを支配され、先制された。
その失点で、「終わった」と、わしは観念した。
前半27分の時点でボール支配率は、スペイン80-日本13。
「相当押し込まれているな」と思ってはいたが、その数字を知って吐いた。
そして何度も、「コスタリカに勝っていなくちゃダメだったんだよ」と呟いた。
それが後半に入ってから、あっという間に逆転。
スペインイレブンもスペインベンチも、ガッツ星人の最期の時のような混乱状態に陥ったであろう。
しかも、コスタリカが2-1でリードという情報が入った。
そのままだとスペインが脱落する。エンリケ監督はまっつぁおだったはずだが、向こうの途中経過は知らなかったという。
が、コスタリカにリードされたまま終わらないのがドイツ。「3-2と逆転した」との報が入った。
その瞬間、「もし日本が同点に追いつかれたら総得点差でドイツを下回る」と計算できた。
数学がシャワシャワのわしでも、ことサッカーに限ってはそうではないんじゃい。
なのに、解説の岡田武史は、アナにそう指摘されるまで気がつかなかった。
ったく、何年、サッカーに携わっているんだよ。
とにかく日本はこのまま逃げ切るしかない。時間が進むのが何と遅かったことよ。
ドーハの悲劇を経験している覇気なし監督も、そのイラク戦が頭に過ったという。
それは、わしもだ。「ドーハの悲劇再びは勘弁してくれ」と願った。
だが、それは杞憂に終わった。日本が体を張って必死に守ったこととスペインに高さがなかったことで逃げ切った。
その結果、日本とスペインが決勝トーナメントに進出し、ドイツは2大会連続でグループリーグで敗退となったのであった。
大会前、誰が日本がドイツ、スペインに勝って、コスタリカに負けると予想しただろうか?
そのオッズは100倍以上だろう。
この結果を受けて、ドイツの監督は更迭されるか?
ドイツサッカー協会に岸田のような優柔不断さはないであろうから…。
これで決勝トーナメントの相手はクロアチアとなった。
ある面、ドイツ、スペインよりも嫌な相手だな。
こうなったらクロアチアにも勝って準々決勝でブラジルと対戦したい。
さすがにブラジルには勝ち目はゼロであるが。
試合後の選手のコメントで印象に残ったのは吉田の、「これがあるから代表は辞められない」である。
ドイツ戦、スペイン戦の勝利は、麻雀で言えば役満を2回和了ったようなもの。
わしが雀界から足を洗わないのは役満和了の魅力があるからである。
明日は、昼から新宿で仲間内の飲み会がある。
日本の決勝トーナメント進出で話が盛り上がろう。
問題は、わしが店に遅れないで行けるかである。
スマホのGoogleマップが使いこなせないんじゃい。
それにしても、ジェットコースターのようなグループリーグであった。
ドイツ戦で激賞された覇気なし監督がコスタリカ戦の敗戦でフルボッコされ、今日の勝利で絶賛の嵐。
まあ、それはどこの国でも同じではあるが。
ここは、わしも覇気なし監督の采配を褒めたい。
たまには上機嫌攻撃もいいものである。了