大阪桐蔭、辛勝
プー太郎生活2908日目。
今日の午前中は2元中継とした。
日大三-日大鶴ケ丘を東京MXテレビで、広陵-広島商をバーチャル中継で視聴していたのである。
といっても、ほとんど広陵-広島商に入れ込んでいたが。
広陵-広島商は、広陵が3回まで挙げた3点を守って、広島商を振り切った。
勝因は、なんといっても高尾の好投である。
1点リードした8回、9回の1~6番を6人で斬って取ったピッチングは見事だった。
中井監督の、「ものが違う」を証明したわけだ。
それにしても、広陵にとっては厳しい試合であった。
広島商の先発左腕の出来が良く、4回以降はノーヒットに抑え込まれた。
真鍋など左バッターが多い広陵にとっては、広島商の左腕は一番嫌なタイプだったと言える。
しかし、そういう試合に勝たないと甲子園には行けない。
今日の試合に競り勝った広陵に勝負強さを感じた。
広陵が優勝候補の一角に挙げられるのは間違いない。
優勝するには、高尾の負担が少ない2回戦からの登場が望まれよう。
日大三-日大鶴ケ丘は、日大三が3-1で勝った。日大三打線がもっと打つと思っていたが…。
日大三といえば、どうしても2011年の畔上、横尾、高山らの打線が頭にあるだけに。
「どうしても」か…。
松永玲一さんが81年選抜のPL-印旛の解説で、「どうしても西田君らで優勝したチームが頭にあるものですから」と、PL打線が炸裂しないことに吐いていた。
当時はPL-法政のラインがあったので、法政OBの松永さんはPLに肩入れした解説をしていたのである。
今のNHKの解説陣は松永さんのような面白みはないが、どちらかのチーム寄りの解説をすることはない。
履正社が勝ったことで、明日の決勝戦は履正社-大阪桐蔭になると確信した。
だが、箕面戦は大苦闘となった。
その一番の要因は、相手の変則気味の右腕を打ちあぐんだことである。
これまでの試合を全てコールド勝ちしてきたとはいえ、やはり今年の大阪桐蔭打線は弱いな。
そんなに打てないピッチャーには見えなかったのだが。
試合展開も大阪桐蔭にとってはすこぶる悪かった。
2回表にショートのエラーで先制点を取られた。それでリズムが狂ったのか?
2回裏にすぐ追いついたものの、3回表に1点を勝ち越され、その1点が遠かった。
6回裏はワンアウト3塁から4番のラマルがサードゴロ。
サードがサードランナーにタッチしてからファーストに送球してダブルプレー。
7回裏はツーアウト1、2塁でバッターが空振り三振したが、ボールが大きく後ろに逸れ、セカンドランナーが一気にホームイン。
同点かと思いきや、審判団がマウンド上で協議しに集まったので、ホームインが取り消さると思った。
案の定、空振りしたボールがバッターに当たったことで三振のジャッジになり、大阪桐蔭はまたしても同点に追いつけず。
そして、8回表。ワンアウトからのライトフライをライトの徳丸が落球。
2回のショートゴロエラーといい、大阪桐蔭らしくないプレーだ。
ランナー2塁からヒットで繋がれ、ワンアウト1、3塁。
ここでの追加点は大阪桐蔭には致命的な失点になる。しかも悪い形でのピンチ。
が、ここは2番手の2年生右腕・境が踏ん張って無得点に抑えた。
8回裏、大阪桐蔭は何とかツーアウト3塁のチャンスを作った。
バッターは4番のラマル。ここでムーミンが動いた。
ラマルが変則右腕にタイミングがまるで合っていなかったのは確かだったからな。
その代打策が当たった。代打の長沢が3塁線を破る同点ツーベース。
これまでの大阪桐蔭なら、そこから逆転まで持っていくが、5番の南川が凡退。
9回裏もノーアウト2塁からのバントを失敗するし、今日の大阪桐蔭はどうしてしまったのか?
延長タイブレークに入ったので、前田が登板すると思った。
ところが、出てきたピッチャーは、前の試合で好投した2年生右腕の平嶋。
前田は投げれられない状態なのか?
明日に向けて温存もクソも、この展開で前田が登板しないというのは考えられないから、そうなのだろう。
延長10回表は平嶋が力投し、箕面学園の攻撃を0点に封じた。
そうなれば俄然、後攻めが有利になる。
最後は2番の山田がワンアウト2、3塁からレフトへサヨナラタイムリー。
大阪桐蔭が苦しみ抜きながらも、決勝戦へ駒を進めた。
それにしても、箕面学園の食い下がりぶりは天晴れだった。特に内野守備が素晴らしかった。
明日の履正社-大阪桐蔭であるが、前田の先発はないと見た。
今日の試合でも力投した平嶋で臨むのではないか?
大阪桐蔭-箕面学園に気を取られまくっていたので、愛工大名電-中京大中京の中盤はチラ見という形になった。
その試合の解説者の1人が大矢明彦さんだったので驚いた。
昨夏限りでNHKの解説から退いたので、病気でも患っているのかと思っていたわ。
ということは、しゃべり過ぎとかでNHKの解説を首になったのか?
今日も球種や配球などの細かい点を指摘していたし、NHKでの降板は残念極まりない。
ん? もう1人の解説者の森田さんって、東邦の前監督の森田氏か?
ということは、東邦時代のチームメートによるダブル解説だったわけだ。
試合は予想通り接戦になり、最後は愛工大名電が中京大中京を振り切った。
どの試合も、予選の決勝戦の明暗ぶりは筆舌に尽くしがたい。
勝つか負けるかでは天国と地獄の差。涙する中京大中京ナインが気の毒で仕方なかった。
早いもので、明日の東東京大会と大阪大会の決勝戦で予選が終わる。
甲子園大会も始まったら、あっという間に終わってしまうのだろうな。
それを考えて、今からもう闘っている。了