小次郎との初日
プー太郎生活3171日目。
弟の車で小次郎を尾山台まで迎えに行った。
が、環八が混んでくさって吐いた。
それでも約束の時間には何とか間に合った。
パンクチュアルは数少ないわしの売りなので遅刻するわけにはいかなかったんじゃい。
今日は飼い主登録と保険の契約をスマホからした。
それにわしが手間取ったのは書くまでもない。
今日もお預かりセンターのお姉さんが嫌な顔1つせずに対応してくれた。
客のスマホ音痴を理由に客に不機嫌攻撃をするような奴は採用されんわな。
お預かりセンターの去り際、女性スタッフが皆、小次郎との別れを惜しんだ。
そのうちの1人が、「お兄さんによろしくね」と、小次郎に声を掛けた。
小次郎という名前から先住犬が居ると思ったのだろう。
事情を話したら、「そうだったんですか」と、申し訳なそうな顔をした。
事情を知らなかったのだから仕方ないわな。
そう言われて小太郎のことを思い出した。
ごめん、小太郎。お前の分まで小次郎を可愛がるからな。
うむ~、車で行ったのは失敗だった。
小次郎が車酔いして車中で嘔吐してしまったのである。
えらく心配したが、家に着いてからは元気を取り戻し、部屋の中を暴れ回った。
ただ、今日の夕飯はなしとした。吐いたら24時間絶食がセオリーだからである。
それにしても、犬が居るか居ないかで生活の潤いが全く違うな。
もう犬なしの生活は考えられん。
しかし、また別れの時は必ず来る。
それを昨日から考えてしまっているのが、わしがマイナス思考である由縁である。
弟に、「お前は犬を飼った方がいい。変な女に引っ掛からなくなるからな」と言われた。
確かに、それは言えるが、女には懲りとる。
「酒が飲めなくて良かったな。酒が飲めたら今回のストーカー事件にみたいにキャバクラとかで女にしてやられて、今頃、居ないよ」か。
それも言える。いただき女子やキャバ嬢は、わしら中高年チョンガーの天敵だ。
今日もヤクルト-読売で吐いた。特に7回裏と9回裏のゲッツーにだ。
学生の頃だったら9回裏の中村の併殺打の場面でテレビのリモコンを破壊していただろう。
おい、明日こそ勝てよ。神宮での3連敗は許されんぞ。
さて、問題は小次郎が大人しく寝てくれるかだ。
ケージに入れようとすると、出してくれアピールが凄まじく、ついそれに負けてしまった。
初日でも犬が遊びたがっていたら遊ばせるのがいいそうだが。
なので、遊びたいだけ遊ばせてやった。
とにもかくにも、小次郎との初日が終わろうとしている。
小次郎よ、いつまでも元気でいてくれ。了