欧州選手権21日目

 
 プー太郎生活3231日目。

 小次郎の朝食時間の関係で、数日前から8時半に目覚まし時計をセットしている。

 で、9時過ぎにラインを知らせる音が鳴ったのに気がついた。

 
「誰からか?」と思ったら、ムキリョクンからだった。

 今、ムキリョクンはコロナに罹患して自宅で療養中。

 ということは、ヨーロッパ選手権の結果を知らせるラインだろう。

 なので未読とした。見る前に結果を知ったらクソハガいからな。

 それにしても、コロナが下火になってから罹るたぁ、ツキのないやっちゃ。

 ま、ツキの塊のようなムキリョクンの奥さんに移ることはなかろう。

 イングランド-オランダを見逃しフルマッチで見終わってから、ムキリョクンからのラインを開いた。

 
「イングランド対スペインになりましたね」 

 未読にしておいて大正解。その辺の判断力は諸葛孔明なみと言えるだろう。

 イングランド-オランダであるが、期待に違わない好試合であった。

 それを結果を知っての視聴だったら興醒めもいいところだったわ。

 イングランドは、スイス戦からスリーバックにシステム変更している。

 大会中にフォーメーションを変えるのはリスキーだが、今日のオランダ戦を含めて、システム変更がうまく行った形となった。

 それでも国内では、ケインの起用なども含めて議論百出だそうである。

 イングランドにはセルジオ越後じみた評論家がクソほど居るはず。

 サッカー大国の監督は、どこの国の監督も大変だ。

 試合は、昨日のスペイン-フランスと同じく、開始早々に動いた。

 7分にオランダのシモンズがライスからボール奪取をして、そのまま豪快なシュートを決めたのである。

 この1点は、5試合で5得点のイングランドには重いか? 

 そう思ったのも束の間、18分にケインのPKで追いついた。

 ビデオアシスタントシステムが導入されていなかったら、反則は見逃されたはず。

 ビデオアシスタントシステムは、正確なジャッジをするという面で不可欠と言える。

 試合の立ち上がりから押していたイングランドは、その後もチャンスを何度も迎えた。

 しかし、フォーデンのシュートがポストに当たるなど得点には至らず。

 結局、前半は1-1で終了した。

 前半のボール保持率はイングランドの6:4だったが、見た目には7:3だったほど、イングランドがボールを支配していた。

 圧倒的にボールをキープしてシュートの雨を降らせた88年のオランダを知っているだけに、今のオランダにはどうしても肩入れできん。

 後半に入るとオランダが選手交代などで手当てをし、前半ほど押されなくなった。

 とはいえ、チャンスはセットプレーくらいで、得点の匂いはしなかった。

 そして、アディショナルタイムに入って1分、ケインに変わって入っていたワトキンズがゴールを決めた。

 ケインとフォーデンを交代させたのは疑問だったが、アナによるとイングランドは控えも豪華だそうである。

 その辺は層の薄い日本とは大違いである。

 試合はそのままタイムアップ。

 ここに決勝戦はスペイン-イングランドとなったのであった。

 これは楽しみなカードもいいところ。

 個々のメンバーでは、ケイン、ベリンガム、サカ、フォーデンらスター選手を揃えるイングランドが上だが、スペインは絶好調。

 まったくの五分五分か? 

 何にせよ、PK戦にだけにはなるなよ。決勝戦でのPK戦は酷すぎるって。

 今日はゲンダイの月曜版と火曜版が配送されてきた。

 
「地獄の選択」「悪夢のような結末」か。

 それもこれも、イカサマ野郎に騙されている愚民がマジョリティーだからである。

 さすがにゲンダイもそこまでは書いていないが、そう書くべき。

 ゲンダイを読んで怒りがまた蘇ってきた。

 怒りをエネルギー源としているわしには、それがいいのか悪いのか? 

 火曜版には、これから目を通す。

 しかし、本当におぞましい結果になったものだ。了

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