予選イーソー

 
 プー太郎生活3243日目。

 9時からテレビ埼玉で花咲徳栄-西武台を、バーチャル中継で作新学院-文星芸術大付を視聴した。

 花咲徳栄の試合は、中盤で8-0と花咲徳栄が大差をつけた。

 作新学院の試合は1-0で試合が進んだので、こちらに注力したところ…。

 花咲徳栄-西武台がとんでもないことになった。

 花咲徳栄ベンチが6回まで2安打無失点のエース・上原を引っ込めたことで流れが変わったのである。

 7回裏にリリーフした左腕2人が乱打され、7-8と1点差になった。

 だから野球は怖い。8点差はセーフティーリードのはずなのにな。

 こうなると焦るのは花咲徳栄。8回表の攻撃を変則右腕にかわされた。

 そして、8回裏。

 3番手の左腕が先頭バッターにフォアボールを出し、送りバントでワンアウト2塁になった場面で背番号10の右腕が登板した。

 右腕はショートゴロでツーアウト目を取った。

 そこで、その前からの雷雨と風がひどくなったことで試合が中断となった。

 中断の間に作新学院-文星芸術大付が1-0で決着した。

 9回裏のワンアウト2塁のピンチをエースの小川が凌いだのであった。

 最速148㎞の小川は6安打されたものの、四死球を出さなかった。

 それが完封できた要因の1つである。

 文星芸術大付の右腕も147㎞を出し、12奪三振。

 作新学院としては、大きな山を越えたわけだ。

 花咲徳栄-西武台の中断は1時間20分に及んだ。

 この間、アナと解説者はションベンとクソをしたと思われる。

 中断はどちらに吉と出るか?

 ツーアウト2塁からの再開は、4番手右腕が9番バッターを三振に取ったことから花咲徳栄に吉と出たか? 

 追加点が欲しい花咲徳栄だったが、9回表も変則右腕に無得点に抑えられた。

 9回裏の西武台はトップバッターから。

 そのトップバッターが3塁打。

 ここで西武台ベンチは、2番に入っていたピッチャーに代打を送った。

 その代打が三遊間タイムリーで、ついに同点。

 さらに3番の送りバントが内野安打、続く4番はデッドボールでノーアウト満塁。

 8-0からサヨナラ負け寸前の絶体絶命のピンチ。

 これで負けたら花咲徳栄の岩井監督は後悔という名の地獄に落ちるなんてものでは済まない。

 果たして、この窮地を凌げるか? 

 ピッチャーは開き直ったのか、5番を浅いレフトフライ、6番を三振に斬って取った。

 ツーアウト満塁となった場面で花咲徳栄ベンチは守備のタイム。

 リズム良くアウトを2つ取ったのだから、そのタイムはタイミングが悪いと思った。

 案の定、7番の左バッターが一塁線に痛烈な当たり。

 サヨナラと思ったが、ファーストが何とか抑え、そのまま頭から突っ込んでベースにタッチしてアウト。

 花咲徳栄は九死に一生を得たのであった。

 こうなると花咲徳栄に流れが来る。

 打ちあぐんでいた変則右腕に代打が出た関係で左腕が登板し、その左腕から4点を取った。

 そして、その裏の攻撃を1点で止め、花咲徳栄が死地から蘇ったのであった。

 花咲徳栄-西武台の終盤は大阪桐蔭の試合と時間が重なったが、花咲徳栄の試合を優先したのは書くまでもない。

 ムーミンは大商大堺を骨のある相手だと思ったのであろう、エースの平嶋が先発だった。

 が、5-0とリードした5回表にフォアボール2つとヒットでワンアウト満塁にされると、ムーミンは平嶋を降板させた。

 しかし、それが裏目。南がタイムリーを2本浴び、3-5となったのである。

 さらに6回表にも1点を返されて1点差になったが、今日は大阪桐蔭打線が活発でその裏に3点取って突き放した。

 終盤は3番手の森が大商大堺の反撃を断ち、大阪桐蔭が8-4で勝った。

 自慢の投手陣が4失点とは先行き不安だと、ムーミンは思ったであろう。

 今日の注目の1戦は、神奈川の決勝戦・横浜-東海大相模である。

 期待に違わず、好試合になった。

 両校の先発左腕はともに全国レベルだが、両校の打撃は両投手を上回った。

 試合は横浜が先行する展開だったものの、昨日、好投した1年生の織田の投入が早すぎ、東海大相模に同点に追いついた。

 その後、6回に横浜が勝ち越し、再登板した奥村が立ち直ったので、そのまま横浜が押し切るかに思えた。

 だが、さすがに東海大相模は強い。8回裏にワンアウト2、3塁のチャンスを作った。

 ここで横浜ベントは、何とショートを守っていた1年生の池田をリリーフに送った。

 それが完全に失敗だった。ヒットを重ねられ、4失点。

 東海大相模が6-4と、この試合初めてリードを奪った。

 9回表の横浜の攻撃は1番から。

 東海大相模は3番手ピッチャーしかいなかったので、横浜にまだチャンスが残されていると思った。

 しかし、1,2番が凡退。それでも、3、4番が連打して、同点のランナーを出した。

 5番は試合の途中から5番に入り、2打数2安打の1年生・江坂。

 だが、この打席はショートゴロに倒れ、試合終了。東海大相模が甲子園出場を決めた。

 投打に力がある選手を揃える東海大相模は優勝候補の一角に推されるであろう。

 それにしても横浜の敗退はもったいない。

 あれだけのタレントがいても甲子園に出られないとは…。

 とはいえ、ベンチ12人が1、2年生。新チームがスーパーチームになることは確実である。

 明日も予選イーソーとなりたいところだが、大塚のクリニックに予約を入れてしまっている。

 往復の時間を含めて、昼前後の空白の2時間半がクソハガい。

 というわけで、今日は予選イーソーの日記とさせていただく。了


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