今日も予選イーソー

 
 プー太郎生活3246日目。

 やはり4元中継はキツイ。

 明豊-大分舞鶴はスコアだけを追って、群馬大会、石川大会、広島大会をバーチャル中継で視聴した。

 使えないのはNHKである。前は群馬大会や栃木大会の決勝戦を中継したのに、近年はネグレクトしくさるようになりやがってぇ。

 群馬大会の決勝戦といえば、83年の前橋工-太田工を思い出す。

 延長11回裏だったか、同点のツーアウト満塁のツーエンドツーから、前橋工の渡辺久信が外角低めに目の覚めるようなストレートを投げ込んだ。

 見送り三振と思ったところ、無情にもボールの判定。

 フルカウントから同じコースに投じたストレートもボールのジャッジで、押し出しサヨナラ。

 その瞬間の渡辺の表情は今でも覚えている。

 取り乱さなかった渡辺は後になっても、
「あの2球はストライク」と言っているそうである。

 昔話はもうええ。

 作新学院が石橋にまさかの敗戦を喫して驚いた。

 各決勝戦より1時間早く始まったので途中まで見ていたのだが…。

 敗因は秋の関東大会などでは強打を誇った打線が打てなかったことである。

 エースの小川を先発させなかったのは、石橋をナメていたからか? 

 小川が先発していれば追う展開にならずに各打者が焦ることはなかったかもしれないと思うと、小針監督には悔いが残る敗戦もいいところである。

 健大高崎-前橋商は、健大高崎がタイムリー0で、5-1で勝った。

 箱山の2つの犠牲フライ、2つの押し出し死球、1番・田中のソロホームラン。

 前橋商としては、4回途中から登板したプロ注目の右腕エース・清水が7回裏に2つの押し出し死球で2失点したのが致命的であった。

 その場面であるが、ワンアウト2、3塁で、3番の高山を申告敬遠して満塁にしたのが裏目に出た。

 申告敬遠で満塁にすると押し出しのリスクがあるから考えものであることは確かである。

 健大高崎の先発は、準決勝の前橋育英戦の9回に崩れた右腕・石垣だった。

 今日の石垣は安定しており、佐藤との継投も嵌った。

 甲子園でも継投策が上手くいけば上位に進出できるだろう。

 健大高崎は、桐生第一戦、前橋育英戦と、2度死線をくぐったから、ある面、甲子園では気楽に戦えるか?。

 星稜-小松大谷は、小松大谷の快勝であった。

 先制点、中押し、ダメ押しと、理想的な点の取り方。

 リリーフした左腕エースの佐宗も打たれ、打線も散発のシングル7本では、星稜が勝てる試合ではなかった。

 星稜と作新学院は、秋の神宮大会の優勝校と準優勝校。

 それもあって、選抜ではともに優勝候補の一角であった。

 しかし、今日、揃って敗れた。

 秋の神宮大会の結果など、夏の予選とは全く関係ないことが今年も証明されたわけだ。

 広陵-広島商は、予想通り、ロースコアの接戦となった。

 競り勝ったのは、勝負強さを発揮した広陵であった。

 なんといっても、絶対的エース・高尾をリリーフした左腕・山口の好投が光った。

 8回表、2点リーのリードがあったが、高尾がツーアウト満塁のピンチを背負った。

 バーチャル中継越しでも高尾はアップアップ。

 中井監督は高尾に全幅の信頼を寄せているとはいえ、ここは降板だろうと思った。

 リリーフした山口は代打をフルカウントから空振りの三振に打ち取った。

 これで勝負あり。9回表は山口が締めた。

 広陵は確かに好チームである。だが、昨年のチームほどのパワーはない。

 優勝候補の一角に挙げられると思うが、優勝は厳しいだろう。

 九州で注目していた明豊と神村学園は、ともに大量点を挙げて甲子園出場を決めた。

 選抜大会前は過小評価されてた両校だが、朝日の記者座談会でどう評価されるだろうか? 

 大会4強とか5強とかには推されないと思われるが。

 1時半過ぎから大阪桐蔭-履正社のライバル対決を見た。

 ムーミンがエースの平嶋を先発させなかったのと打線を改造したのに、
「おっ」と思った。

 平嶋の状態が良くないと見たのだろう。それと打線がなかなか繋がらなかったことに業を煮やしたのか? 

 今日は、そのムーミンの采配がズバリだった。

 中野は初回こそハガい形で2点を失ったが、その後は立て直した。

 6番まで左を並べた打線は、初回から爆発。ムーミンにとって会心のゲームだった。

 それにしても、両校の夏の予選での対戦で5回コールドというのも記憶にないな。

 大阪桐蔭-履正社を見終わった後、録画した東東京大会の準決勝と千葉大会の決勝戦を再生した。

 東東京大会は2試合とも点差がついた。帝京と関東一の強さが光る試合だった。

 帝京に敗れた東京ナインは号泣、関東一に敗れた二松学舎ナインは割と淡々としていた。

 今日の結果、東東京大会の決勝戦は帝京-関東一となった。

 これぞ2強対決。西東京よりレベルが格段に上なのは確かである。

 木更津総合-市立船橋は熱戦となった。

 決勝戦までの勝ち上がり形からして、木更津総合が優位と思っていたが…。

 市立船橋の右腕が素晴らしかった。

 140㎞を超える速球と切れ味鋭いフォークの組み合わせでは、高校生では打てんて。

 なので、市立船橋の3回表の1点で決まるかと思った。

 それを5回裏のワンチャンスで木更津総合が追いついた。

 試合は1-1で延長タイブレクークに入ったが、10回表で事件が起きた。

 ワンアウト2、3塁の場面で、木更津総合のキャッチャーがサードに牽制球。

 それがランナーに当たって1点入り、なおもワンアウト3塁と思いきや…。

 球審か3塁の審判が守備妨害を取ってサードランナーをアウトとジャッジした。

 これに収まらないのが市立船橋である。

 キャッチャーが塁間上のランナーに送球をぶつけたのだから、納得いかないのは当然である。

 それで何度も何度もキャプテンが球審に抗議した。

 むろん、判定は覆らず。次打者も三振して10回表は無得点。

 その裏、悲劇が市立船橋を待っていた。

 ノーアウト1、2塁でのバントをピッチャーが一塁に悪送球してサヨナラとなったのである。

 崩れ落ちる市立船橋ナイン。余りに気の毒で、そこで見るのを止めた。

 今日は苦闘だったが、木更津総合の総合力は高い。

 木更津総合は有力校の1つに数えられるかもしれんな。

 明日は埼玉、西東京、大阪、兵庫、奈良などの決勝戦が10時にプレーボールである。

 むろん、5元中継はムリゲー。

 埼玉と西東京は録画し、大阪、兵庫、奈良をバーチャル中継で見る。

 というわけで、今日も予選イーソーの日記だ。了

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