大会5日目
プー太郎生活3260日目。
麻雀の日の朝と同じく6時に目が覚めた。
早実の試合が気になって眠りが浅かったくせぇ。
不肖のOBのわしがだが、ちったぁ愛校心があるわけか。
試合は1回裏にいきなり2失点して吐いた。
「そりゃ、予選で22失点のピッチャーだからな」と、大量失点するのを覚悟した。
その2点を跳ね返したのは、2回表の宇野のツーアウト満塁フルカウントからの走者一掃のタイムリーツーベースである。
その後も宇野は走攻守で躍動した。今日の試合のMVPは文句なしに宇野である。
投手陣もよく頑張った。4失点したものの、相手打線に許したヒットは5本。
西東京大会でシャワシャワだった投手陣が甲子園で確変するとは嬉しい誤算であった。
結局は、6回以降、小刻みに得点を重ねたのが効いた。
麻雀で言えば、ザンクをしぶとく何度か和了ったようなものか。
って、高校野球を麻雀に例えるとは不謹慎の究極タイガーだ。
しかし、6回裏の鳴門渦潮の攻撃に入る前のニューストラップには吐いた。
即、BS・朝日4Kに変えたのは書くまでもない。
7回裏を見終わってからNHKにチャンネルを戻した。
なんだかんだ言っても、高校野球観戦はNHKでの視聴がいいんじゃい。
今日は投手リレーも嵌った。
8回表のツーアウト1、2塁で5番のピッチャー・中村に代打が出た時は、「おい、おい、5番バッターだぞ」と呟いたが。
リリーフで出た右腕も無難なピッチングだったし、こうなったら上位に進出だ。
2回戦以降は、今日は5タコだった1番の三澤の復調に期待したい。
三澤は92年の選抜大会の優勝投手である三澤の息子だそうである。
マニアックな話をすると、今大会で左投げ左打ちのファーストがいるチームで勝ち進んだのは早実が初めである。
ほぉー。早実が甲子園で徳島県の高校と対戦したのは82年の池田戦以来で、徳島県の高校との対戦はその1度きりだったのか。
池田戦は、あまりにも荒木が打たれたので途中から不感症になった記憶がある。
それはそうと、校歌を何とかしろ。横浜や済美の校歌と比較して、何と無味乾燥な校歌よ。
今日は競馬がヘタクソな奴と大塚在住の後輩が現地観戦であった。
大塚在住の後輩によると空席があったそうである。
両チームにスター選手は不在で、地元のチームでもないうえに、8時からの試合だから、それもむべなるかなである。
競馬がヘタクソな奴は、どこで観戦していたのか? まあ、どうでもいいけどよ。
それより、おめぇ、試合中にスマホで馬券を買ってんじゃねぇよ。
おめぇも早実OBの端くれならOBとしての自覚を持て。
第2試合の鶴岡東と聖光学院は、どちらが早実と当たる方がやり易いかをシミュレーショしながら観ていた。
それにしても、東北勢同士が初戦で対戦というのは興醒めだ。
それもこれも高野連のクソタレが改めようとしないフリー抽選の弊害である。
試合は鶴岡東が3回に挙げた2点を守り切って、2-1で勝った。
早実としては、左腕がエースの鶴岡東の方がやりづらいのは確かである。
ただ、鶴岡東はそれほど打力がないので勝てるチャンスは十分にあると見た。
8回裏、2点を追う聖光学院はノーアウトから9番に代打を出し、その代打がヒットで出塁した。
2点差だし、バッターは1番だから、ここは強攻あるのみ。
が、解説の山口敏弘氏が送りバントを推奨したので驚いた。それは消極的すぎる。
むろん、聖光学院の齋藤監督は1番バッターに打たせた。
1番もヒットを放ち、送りバントでワンアウト2、3塁のチャンスを作ったが、内野ゴロの間の1点のみに終わった。
9回裏はワンアウト1、2塁から8番バッターがショートゴロ併殺打。
聖光学院としては、何とももどかしい負け方であった。
2失点もバント処理ミスが絡んでの失点だったし。
鶴岡東の2点を叩きだしたのは、4番・ピッチャーの桜井であった。
鳴門渦潮もエースが4番だったが、今の時代に4番・ピッチャーというのは珍しい。
かつては4番・ピッチャーという強豪が多かった。
83年の池田、箕島、横浜商、中京、高知商、興南、広島商のビッグ7のうち、4番・ピッチャーは3人いた。
その3人が池田の水野、中京の野中、高知商の津野と即答できないようでは甘いな。
だから、わしは番狂わせは嫌いなんじゃい。
その典型的な番狂わせが第3試合だった。まじで絶叫マシーンとなった。
報徳学園の最大の敗因は反撃が遅すぎたことである。
よもやの追う展開で各打者が焦っていたのが手に取るようにわかった。
よもやの追う展開…。
初回に今朝丸が2失点したのだが、ワンアウト1、2塁でのセカンドゴロをセカンドがはじいたことでアウトが1つしか取れなかったのが響いた。
併殺を取れずに残ったランナーを返されるというのは、これまで何度も見てきた。
それでも今朝丸が打たれるとは思ってもみなかったのだが…。
それがレフトへタイムリーを浴び、さらに中継プレーが乱れて、もう1点入った。
大社の左腕を見て、「打ちあぐむぞ」と思った。
報徳学園は左バッターが1、3、4、5、6,8と並び、如何にも左バッターが打ちにくそうな左腕だったからである、
実際、練習試合では1点しか取れなかったというし。
そうしたら案の定、報徳学園打線が打たせて取るピッチングに嵌り込んだ。
そうこうしているうちに、7回に決定的な1点を追加された。
それでも9回にようやく捉えた。
が、最後は走塁ミスであっけなく試合終了。
原田冨士男氏だったら、「最後の走塁死は××君のボーンヘッドですね」と言ったであろう。
これで早実が入ったブロックから鬼っ子チームが消えた。
早実がベスト8に進出するかもしれんな。
しかし、わしとしては、43年越しの報徳学園とのリベンジマッチが見たかった。
第4試合は完全に呆けて見ていた。
それだけ第3試合の結果がショックなんじゃい。
その度合いは、早実が勝った喜びよりも大きい。
第4試合は1-0。犠牲フライの1点が決勝点になった。
それだけにライト前ヒットを逸らして打者走者を三塁で行かせたのが白樺学園には痛恨だった。
9回のノーアウト1塁はバッターが3番だし、打たせるという作戦は悪くなかったが…。
結果はダブルプレー。きちんとダブルプレーを取ったのは創成館の内野守備が堅実だった。
明日は動物病院に11時に行かないとならない。
小次郎の去勢手術の傷口のチェックがあるんじゃい。
当然、その間は高校野球は見られないが、帰宅してから録画したので楽しみたい。了