大会7日目

 
 プー太郎生活3262日目。

 今日からまた土曜日まで朝トラップである。

 朝ドラトラップはシャレにならんて。

 ホント、BS・朝日4Kを見られるようになって良かったぜ。

 第1試合は青森山田が9-1で快勝した。

 ただ、クリーンアップはノーヒット。

 それでも勝てたのは打線に厚みがあることと関のそれなりにまとめたピッチングである。

 試合は3回に大きく動いた。

 ワンアウト2、3塁からドカベン・原田がキャッチャーフライに倒れたことでチャンスを逃したかに思えた。

 しかし、5番が歩いた後、6番が左対左をものともせず、ライト前に会心の2点タイムリを放ち、7番が2点タイムリーツーベース。

 この4点が大きくものをいった。

 長野日大からすれば、走者の溜まり方が良くなかった。

 ピッチャーゴロエラー、バント処理ミス、フォアボールでは…。

 終盤で得点差がついたので、青森山田の兜森監督は、2番手の桜田をリリーフに送るかと思われたが、関を完投させた。

 青森大会で状態が良くなかったという桜田の調子が甲子園に来ても上がっていないのか? 

 もっとも関の球数は少なく、結局、104球で投球を終えた。

 それでも青森県初の優勝を果たすには、関1人では難しいだろう。

 初出場対決となった第2試合は、予選の決勝戦で仙台育英に快勝している聖和学園が優勢かと思ったが…。

 そんなことを言ったら、石橋も秋の関東大会を制した作新学院に勝っている。

 試合は石橋の5-0での完勝だった。

 昨年の選抜大会に21世紀枠で出場していた経験が大きかったとのことだが、そうかぁ。

 単純にチーム力が石橋の方が上だったということじゃないか? 

 完封した石橋のピッチャーが作新学院中学出身と驚いた。

 何でそのまま作新学院高校に進学しなかったのか? 

 何か複雑な事情があったと思われる。

 打てなかった…。

 智弁和歌山の最大の敗因である。

 8回に2本のホームランで同点に追いついたものの、タイムリーは0。

 スローカーブを軸にした霞ヶ浦の左腕の術中に完全に嵌った。

 それにしても、霞ヶ浦の左腕は素晴らしかったな。

 スローカーブで翻弄し、ストレートを速く見せ、時折り投げるチェンジアップも有効であった。

 監督の采配を批判するのは何だが、中谷監督はエースを先発させるべきではなかったか? 

 原田冨士男氏の、
「2番手で勝てるほど甲子園は甘くありません」だ。

 智弁和歌山としては、失点の仕方も良くなかった。

 不運なタイムリーヒットと外野手が後ろに逸らしてのタイムリースリーベースなどでの3失点。

 これで智弁和歌山の各打者が焦っていたのが手に取るようにわかった。

 スローカーブを待ち切れずに何度も凡打したのが、その証左である。

 8回裏に同点に追いついてからも、あと1本が出なかった。

 そこは霞ケ浦の2番手右腕が粘ったと言える。

 タイブレークの11回裏であるが、2点を追うシチュエーションで、5番の左バッターに送りバントをさせた。

 結果論ではなく、ここは強攻ではなかったか? 

 前の打席で2番手右腕からツーベースを打っているバッターだし、打順も下位になるのだから。

 アナが解説の青山さんに、
「青山さんが監督なら、どうしますか?」と聞いたら、青山さんは、「私なら打たせます」と答えた。

 それは、わしもよ。

 送りバントは成功したが、霞ケ浦の右腕よりもタイムリーを打たねばならない智弁和歌山の打者の方によりプレッシャーが掛かっていたのではないか? 

 だからして、11回表の2点目が効いていたわけだ。

 結局、内野ゴロの間の1点のみで試合終了。霞ケ浦は初めて甲子園で勝った。

 これで朝日新聞が挙げた
「5強」のうち、2校が初戦で敗れた。

 見る目がないとの誹りを受けようが、甲子園大会では番狂わせは付きもの。

 高校野球を見るようになってから何十年になるが、春夏とも番狂わせがなかった大会は皆無である。

 それにしても、49番目に登場する高校は勝てんな。

 花巻東-滋賀学園は、花巻東が勝つとの予想だったのだが…。

 初戦に勝っていると勢いがついているし、場慣れもしている。

 反対に待たせれた方は、待たされ間が半端ないという。

 花巻東は走塁ミスやセーフティースクイズの失敗などもあって無得点。

 一方の投手陣は、150㎞を記録した小松がバント処理のミスなども絡んで2回に3失点するなど、5点を失った。

 花巻東が攻守に精彩を欠いたことは否めない。

 今日で全49校が初戦を終えた。

 初戦を見た限り、最有力は大阪桐蔭か? 

 続くのは東海大相模で、さらに健大高崎、青森山田といったところだろう。

 あ゛~、大会も半分が終わってしまった。

 これからは駆け足である。

 既に祭りの後の虚しさと闘っている。了

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