大会8日目
プー太郎生活3263日目。
健大高崎、春夏連覇ならず。
木内のじぃさんが言っていた:「甲子園では2戦目が最も難しい」を地で行ったような試合であった。
健大高崎の敗因は打てなかったことに尽きる。
左バッターが7人の打線が智弁学園の左腕を打ちあぐむかも知れないと思ったら、その予感が当たった。
今日は智弁学園の左腕の出来が素晴らしかった。初戦の岐阜城北戦とは別人のようだった。
これが木内のじぃさんが言ったところの2戦目の難しさなわけか。
健大高崎には攻守に痛いミスが出た。
7回裏のスリーバントスクイズの失敗と9回のレフトの拙守である。
スリーバントスクイズの場面であるが、あそこは強攻で行くべきではなかったか?
スリーバントスクイズはバッターに鬼のようにプレッシャーが掛かるのだから。
バントを失敗したバッターを責めるのは酷というものである。
智弁学園の決勝点は9回に入った。
ワンアウトから7番にフォアボール。続く8番はレフトへの凡フライ。
が、レフトが目測を誤ってヒットにしてしまった。
次のバッターのバントはキャッチャーの箱山がサードに送球してアウトにしたが、それでピッチャーの石垣が気を抜いてしまったのかもしれん。
初球に甘いスライダー。それを見逃さずにヒットを打った方が見事だったと言える。
フォアボールで出したランナーが決勝点になったのとは対照的に、智弁学園の左腕は四死球がゼロ。
それが最少失点の1点に抑えられた大きな要因である。
健大高崎とすれば頼みの4番・箱山が4打数ノーヒットだったのが響いた。
5番の右の森山もノーヒット。2人だけの右バッターが左腕にノーヒットでは勝てん。
それにしても、甲子園というのは恐ろしい舞台だ。
強打で鳴る健大高崎打線が2試合連続で相手投手の好投に遭って、つごう2点しか取れなかったのだから…。
智弁学園とすれば接戦に持ち込めたことが勝因であろう。
初戦での幸運な判定で九死に一生を得たことで伸び伸び戦えたという面があったのかもしれんな。
大阪桐蔭よ、お前もか。
大阪桐蔭が負けるとすれば、打線が抑え込まれた場合と思っていた。
例年のチームに比較して、打線が非力だからである。
それにしたって、決して打てないピッチャーでない小松大谷の右腕に完封されるとは…。
小松大谷の右腕は、クイックで投げたり、間合いを取って投げたり、工夫をしたピッチングをしていた。
それで各バッターのタイミングが狂わされたとはいえ、あまりにも打てなさ過ぎた。
会心のヒットは3本だけ。3塁も踏めなかった。
今日は各打者が淡泊に見えたのは、わしの錯覚か?
「先制されたら、より焦るな」と思っていたら、嫌な形で先制された。
7回に先頭の8番バッターにヒット。
次打者の送りバントをピッチャーの森が素早い反応で二封。
ファーストに転送されて併殺と思いきや、セーフのジャッジ。
その時、「このジャッジは痛いぞ」と思った。その辺の勘はまだ冴えているくせぇ。
ワンアウト1塁で1番がヒットで、ランナーは1、2塁。
ここで2番がファーストゴロ。
ファーストがセカンドに放ってセカンドはアウト。
が、ショートがファーストへ悪送球して、セカンドランナーが生還。
さらにワイルドピッチでサードまで進んだランナーが3番のセンター前ヒットで2点目。
2点を先制されたことで、大阪桐蔭の各打者が更に焦ったことは確かだろう。
8回にもツーアウト2塁からワイルドピッチ、ピッチャーへの内野安打で1点を追加され、万事休す。
大阪桐蔭は新チームになってからの公式戦は、全て守りのミスから敗れていた。
大阪大会でこそエラーは1つだけだったが、肝心なところでまたエラーが出て負けた。
打線の弱さといい、守備面での不安定さといい、今年の大阪桐蔭がスーパーチームでなかったことは確かである。
日刊スポーツに、「報徳学園(兵庫)、智弁和歌山に続いて、関西を代表する強豪校が大会前半で次々敗退する波乱となった」とある。
その近畿の3校と健大高崎、それに花咲徳栄は打てずに敗れた。
だからして、番狂わせが嫌いなわしにとってはストレスフルな大会になっている。
残る近畿4強のうち、京都国際は勝った。
とはいえ、楽な試合ではなかった。
チャンスは作れども点が入らず、嫌な流れだったからである。
そこを7回裏に3番がライト前へタイムリーを打って、ようやく先制。
8回はノーヒットでのワンアウト2、3塁からセーフティースクイズで2点目。
ここは小牧監督の采配がズバリであった。
その後、連続タイムリーが出て、8回裏に3点を追加した。
8回裏の3点がなければ、9回はツーアウト満塁まで行っただけに、試合はどうなっていたか、わからないところであった。
小牧監督のインタビューで、第3試合が始まる前に場内が異様な雰囲気になっていたことを知った。
そりゃ、健大高崎、大阪桐蔭が負けたとあってはな。
自分達のチームが優勝候補の一角と知っているであろう京都国際ナインが硬くなっていたのは無理もない。
そんななか、2番手の2年生左腕が好投した。
この試合でエースの中崎を温存できたのは、優勝を狙っている京都国際には大きかったと言える。
第4試合は今大会で最も点差がついた試合となった。
大差になったのは菰野の先発がエース左腕でなかったことが要因であるが、菰野が勝てる試合ではなかった。
こういう試合のアナと解説はハガいわな。
優勝候補の敗退が相次いでいることで、カオス大会の様相を呈してきた感がある。
いや、まだ神村学園、広陵、東海大相模、青森山田、京都国際が勝ち残っている。
早実? 報徳学園が敗退しただけに、ベスト8には進出して欲しいが。
とにかく、明日の鶴岡東戦で絶叫マシーンになるような負け方だけはしてくれるなよ。
ちなみに、わしが知っている限りにおける最大のカオス大会は、前橋育英が優勝した2013年である。
待てよ。1976年の桜美林が優勝した大会もだな。
当時の朝日新聞の縮刷版を読むと、そのカオスぶりが窺える。
第2試合の途中で、岸田が9月の自民党総裁選に立候補しないというニュースが入ってきた。
それで11時20分から教育テレビでの中継となった。
わしはライブ観戦だったからいいけどよ、録画していたファンはハガい目に遭ったかもしれん。
岸田の不出馬は当然として、問題は後任だ。
後継候補にはロクなのがいないからな。
人格破綻者の河野やカラバカの小泉なんかが総理になったらと思うと吐き気がする。
その2人なら、どうしようもなかった総理だったとはいえ、岸田の方がちったぁマシだろう。
とりあえず、今日はニュースを見ん。岸田の殊勝なコメントなど聞きたくないわ。
さ、これから夕飯だ。
クソ安い牛の焼肉、ソーセージ、目玉焼きというカオスな夕食に文句は言わせん。了