大会14日目
プー太郎生活3272日目。
今年度の高校野球が終わった。
今、激しい甲子園ロスに陥っている。
ただし、秋の大会を楽しみにしている。
早実の中村、東海大相模の福田、中京大中京の宮内、京都国際の西村、大阪桐蔭の森と中野、智弁和歌山の渡辺と、2年生に好投手が多かったからである。
2年生に好投手が数多くいた翌年の大会は総じてレベルが高くなる。83年がその典型的な例であった。
横浜商の三浦、中京の野中、箕島の吉井、高知商の津野、興南の仲田。彼らは2年生の時から好投していた。
秋の大会といえば、横浜も忘れてはならない。
スーパー1年生が3人いるし、2年生キャプテンだった阿部も新チームに残る。
さて、今日の決勝戦である。
大方の見立て通り、ロースコアの接戦になった。
それでも0-0でタイブレークに突入するというのは予想していなかった。
しかし、せめて決勝戦だけでもタイブレークは延長15回からにすべきではないか。
サッカーの高校選手権でも準決勝から延長戦があるのだしよ。
今日の決勝戦も肩入れしている方のチーム、すなわち、関東一が負けた。
今大会は、それの金太郎アメだった。
だから、ストレスの多い大会だったことが確かである。
とはいえ、準決勝に進出した4校は4校とも有力校であったことと、準決勝からは接戦続きだったことには納得だ。
決勝戦が熱戦になったのは、2019年の履正社-星稜以来である。決勝戦は熱戦でないとな。
1970年代後半から1980年代半ばまで高校野球が大いに盛り上がったのは、82年を除いて、夏の大会の決勝戦が激闘だったことも一因と言える。
ただし、81年の決勝戦は思い出したくもない。
金村が最後の打者を三振に取った瞬間にテレビを消し、閉会式を一瞥だにしなかった。
今日の試合は関東一が勝てる試合ではなかったことは確かである。
9回まで点が入る匂いが全くしなかった。
クリーンヒットは、8回の8番の市川のライト前ヒットだけ。
ランナーがスコアリングポジションは8回と9回だったが、9回は主軸にヒットが出なかった。
一方の京都国際は数多くのランナーを出した。
あと1本が出なかったものの、終始、京都国際ペースであったことは否めない。
タイブレークでは、10回表のノーアウト1、2塁での京都国際の強攻策には驚いた。
先発ピッチャーの中崎の代打の2番手ピッチャーの西村を代打に送って打たせたのだから。
その西村がレフト前へヒットでノーアウト満塁。しかも、打順が1番に返った。
それを無失点で凌ぐというのはムリゲーというもの。
それにしても、1番の金本への押し出し四球は痛かった。
フルカウントから低めに完全に外れたボール。坂井が投げた瞬間に吐いたわ。
その後はよく犠牲フライの1点で凌いだものの、タイブレークの表の回に2点取られると裏の攻撃にはプレッシャーが掛かる。
送ってもタイムリーヒットが必要となるからである。
関東一は10回裏、代わったピッチャー・西村のバント処理でノーアウト満塁の大チャンスを迎えた。
しかし、内野ゴロの間に1点を返したのが精一杯だった。
最後はツーアウト満塁で、3番の坂本が空振りの三振。
プレッシャーが尋常でない場面での左対左で「ヒットを打て」というミッションは如何にもきつかった。
京都国際も関東一も選抜では初戦で敗退している。
だから、どちらが優勝しても、選抜で初戦敗退したチームの優勝だったわけだ。
選抜で初戦敗退したチームの夏の大会での優勝…。
74年の習志野、81年の報徳学園、89年の帝京、95年の帝京、96年の松山商、19年の履正社、そして、昨年の慶応に今年の京都国際。
存外、そういう例は多いな。
今日の決勝戦の解説は廣瀬寛さんだった。
やはり今日が廣瀬さんの最後の解説だったか。
近年では大矢さん、河原崎さんにも、最後の解説を決勝戦でさせている。
廣瀬さんは250試合も解説したのか。
お疲れ様としか言い様がないが、廣瀬さんの解説が上手かったかどうかについては、ここでは申し上げない。
決勝戦が終わってから少し放心状態だったので、ティップネスには行かなかった。
明日は引き籠りデーの土曜だが、ティップネスへ繰り出す。
そうでなくても、この8月は会費に大負けしているからな。
午後5時半過ぎにU18アジア選手権出場メンバーを知った。
そのメンバーからしても、健大高崎、花咲徳栄、大阪桐蔭、報徳学園、智弁和歌山が早期敗退したのが如何に番狂わせだったかがわかる。
それらの高校に勝った高校から誰1人選抜されていないのだから。
あ゛~、明日から在宅ワークだ。
ただ、締め切りがクソ緩いので、明日はサボるとするか。
甲子園ロスから脱却するまで無理はしないでおこう。了