天理

 
 プー太郎生活3446日目。

 ティップネスに向かうのに家からの最寄り駅に歩いていた際のことである。

 40代とおぼしき正装の男女がわしの方に歩いて来て、男の方がわしに話し掛けようとする気配を感じた。

 道でも聞かれるかと思いきや、名刺を差し出し、
「天理教の者ですが…」と切り出した。

 天理教がどういう宗教だか知らないが、無宗教のわしは、
「すいません」と言って、名刺を受け取らなかった。

 それが無難な対応だろう。

 横柄に、
「宗教なんか興味ないよ」などと言ったらメンドーなことになったかもしれん。

 天理教といえば、何と言っても天理高校である。

 天理のユニフォームからして、紫が天教教の宗教カラーだと思われる。

 天理は、わしが高校野球を見始めた頃は関東キラーだったので、当時は関東の高校を応援していたわしは何度も吐かされた。

 あのワッショイマーチに苛ついたものである。

 しかし、当時の天理は甲子園で3勝目が挙げられず、強力打線を形成しながら優勝には届かなかった。

 77年の選抜大会では優勝候補筆頭で、3戦目の中村戦は天理有利の声が圧倒的だったのだが。

 なにせ中村は山沖のワンマンチーム。

 天理の強力打線が剛腕・中村を打ちあぐんでも、中村がそれ以上に打てないとの予想だった。

 が、1-4で完敗した。

 それで朝日新聞が大会総評で、
「中村戦を軽視した」と糾弾したのであった。

 ところで、天理史上最強のチームは何年のチームか? 

 86年の夏の大会で優勝したチームと見るファンが多いだろう。

 だが、わしは、春夏とも優勝はできなかったが、90年の谷口がエースだったチームだと思っている。

 残念なのは、81年度のチームが1年間の対外試合禁止処分になったことである。

 川本、小山、藤本と、後にプロ入りした選手を擁し、選抜大会で優勝した西川、吉村らのPLより遥かに強いとの評判だったのだが。

 天理と智弁学園のライバル関係が40年以上も続いているというのは特筆される。

 他県では、仙台育英と東北の宮城県だけではないか? 

 宮城出身で高校野球に全く興味のない大納言に、
「予選の決勝戦は仙台育英と東北になりましたよ」と言ったら、「いつものことだよ」と返ってきたものである。

 天理教の男性をスルーしてから床屋の前を通ったら、
「都合により臨時休業します」との札が入口に掛かっていた。

 書き入れ時の土曜、それも温かい日に出前とは、風邪でも引いたか?

 おっさん1人でやっている店は、それがあるから厳しい。

 もっとも、その床屋には1度も行ったことがないので思い入れはないが。

 土曜のティップネスは、いつものメンバーが少ないのでアウェー感がある。

 太っちょさんも愛犬家のハゲオヤジさんも土曜は来ないようだし、土曜に行くのは止めようと思う。

 ティップネスの帰りに、最寄り駅横のスーパーに寄った。

 そのスーパーの入り口付近にコピー機があるからである。

 昨日、コピー機をぶち壊したのがハガい。

 ほぉー。白黒コピーは5円、フルカラーコピーは30円か。

 コンビニのコピーより安いとならば、次回からそこでコピーしよう。

 コピー機能がついたプリンターを買うのは当分先のことになるしよ。

 というわけで、明日は散歩以外は引き籠る。

 明日が不毛な日になるのは確実である。了

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