放送禁止用語

 
 プー太郎生活3452日目。

 今日は、ティップネス→スーパー→床屋→ゲンダイに不幸の電話の予定だったのだが…。

 朝起きてから左上奥歯が痛んだことで予定が狂った。

 バッファリンを飲んだのに2時間しか効果がなく、ティップネスでの水泳中から再び痛みを感じ始めた。

 これは歯医者で診てもらわないと治らないと判断し、床屋には後日行くことにした。

 髭剃り中は極上の気分になるが、歯の痛みがあっては下手すると絶叫マシーンになるからである。

 床屋に寄る予定で髭を3日ほど剃っていなかったので、一旦、帰宅し、それから歯科医院に電話した。

 むさ苦しい髭面では歯科医師が吐くだろうし、歯科衛生士の目もあるからな。

 問題は、いつ予約を取れるかであった。

 できれば明日診てもらいたいところだったが…。

 あに?
 「わしの担当医の空きは早くて来週の木曜」だと? 

 それでは話にならん。

 
「他の先生でもいいので、なるべく早めにお願いしたいのですが」と粘った。

 その粘りで、
キャンセルが一件出ましたので、3時からなら診察できるのですが」と、電話に出た姉ちゃんに言わすことが出来た。

 今日も太っちょさんと会えなかったこともあり、ティップネスを早々に辞したので、電話をしたのは2時半過ぎであった。

 うちから歯科医院までは徒歩約10分。

 30分あれば髭を剃る時間的余裕もある。

 なので、
「3時でお願いします」と即答した。

 電話相手の姉ちゃんはそんな芸当ができることに驚いたようだったが、そんなのは眼中にないわ。

 それに、すぐに診察が受けられるのなら医師が誰でも構わんしな。

 髭剃りをしてからすぐに家を出て、3時5分前に着いた。

 いつのもように受付の前に体温を測らされたのだが、36.0℃しかなく吐いた。

 36.0℃に納得できず、もう1度測定したら36.6℃だった。

 なぜそんなに差が出るのかはナゾだ。

 今日はすぐに診察室に呼び出された。

 それで対面したのが、わしの担当医だったので目が点になった。

 ということは、その医師が担当の患者がキャンセルしたわけか。

 だったら、
「今日の3時からなら診られますが」と、最初に言えよな。

 やはり姉ちゃんは、2時半に電話、3時に診察ということが不可能だと思ったのであろう。

 まあいい。即、治療してもらえることになったのだからな。

 医師は最初にプラークを取り、次に痛む箇所に軟膏を注入した。

 それだけで治療は終わり。時間にして2分ほどであった。

 それから、
「薬を出しましょう。痛み止めだけですと片手落ちですので、抗生物質も出します」と言った。

 って、
「片手落ち」は放送禁止用語だぞ。

 と言っても、そのことは一般にはあまり知られていないくせぇ。

 わしも、テレビ局に勤めている友人から聞いて意外に思ったしだいである。

 
「つ✕ぼ」「め✕ら」が何十年も前から放送禁止用語になっていることは、誰もが認識していよう。

 だが、日テレでの読売戦で解説の金田正一が、
「つ✕ぼ桟敷に置かれている」と言って、本人が謝罪したことがある。

 また、83年の西武-読売の日本シリーズ第6戦にゲスト解説と招かれた江夏もやらかした。

 
「永射君には、うちのソレイタもリーもめ✕らですから」と。

 試合終了後にアナの盛山が、
「先程、江夏さんが…」と言って、江夏の代わりに謝罪するハメになった。

 当の江夏はきょとんとしていたが…。

 その試合は金森のサヨナラタイムリーで西武が勝ったことで、露骨な読売びいきの盛山は、えれぇ不機嫌な面で謝っていたのであった。

 というわけで、薬のおかげで痛みが引いた。

 しかし、早晩、左上奥歯も抜くことになろう。

 そうなると、いよいよ入れ歯か? それはハガいぞ。

 結局、ゲンダイに不幸の電話ができなかった。

 帰宅した時間はゲンダイの電話受付終了時間の3時半をクソ余裕で過ぎていたとあってはな。

 いや、もう今の契約のままでええわ。

 QRコードを使ってのスマホでの契約変更など、わしにはどだいムリゲーよ。

 さて、これからゲンダイを読むとするか。
 
 歯の痛みが収まっているので、そうした平穏な夜を過ごせるのは有難い。了

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