ボクシングは怖い

 
 プー太郎生活3524日目。

 10時頃、パーフェクト朝食を摂っていたら、弟から電話があった。

 
「やっぱり観に行く」だと? 

 ほぉー。ということは、義妹に許可を取ったわけか。

 もっとも義妹は極めて大人しい人で、そんな縛りを掛けるような人ではないが。

 日本時間の11時過ぎにセミファイナルの試合が始まった。

 となると、井上の試合は正午頃から開始か? 

 そう伝えたら慌てて車で来た。休日で道が空いていて良かったな。

 弟が来ると小次郎が大はしゃぎをする。今日もえらい興奮した。

 飼い主のわしより弟の方が好きなのか? それだとハガいぞ。

 弟はキットカットを買ってきたが、大きな袋だったのに10個しか入っていなかった。

 それで200円たぁ。前は100円もしなかった量じゃないか。

 その200円にも消費税が掛かるというのだから腹が立つ。

 井上の前の試合は、身長185cmのメキシカンチャンピオンのフェザー級の防衛戦だった。

 井上がフェザー級に転向したら戦う可能性がある選手ということで注目して観ていたが…。

 185cmもあるのにファイタータイプというのは厄介だな。

 井上は165㎝だから、最もやりづらい相手になるだろう。

 解説の村田諒太氏が、
「上に向けてパンチを打つと威力が半減しますから」と言っていたし。

 その185㎝のメキシカンの今日の相手はランキング10位で、KO率20%。

 つまりは、かわい子ちゃん。

 7ラウンドを要したが、185㎝のメキシカンがTKO勝ちした。

 さて、今日の井上の試合である。

 相手はアメリカ国籍だが、ラモン・カルデナスという名前からしてメキシカン。

 つまり、ヒスパニックというわけだ。

 オッズは10対1以上で井上だったが、実質はメキシカンなだけに要警戒だと思っていた。

 それでも井上が負けることはないとの予想だった。

 が、井上が2ラウンドの途中で珍しく鼻血を出したので嫌な感じがした。

 そしたらラウンドの終了間際に左フックでダウンを喫した。

 その瞬間、わしも弟も絶叫マシーンとなった。

 救いはすぐに2ラウンド終了のゴングが鳴ったことである。

 また、足には来ていなかった。

 ダメージがないことにホッとしたが、今日の井上は出来が良くなかった。

 それには弟と意見が一致した。

 時差調整があって、前の試合から中3か月というのが出来が悪かった要因か? 

 今日の試合は相手のカルデナスが果敢に打って出てきたのが怖かった。

 村田諒太氏の、
「失う物は何もないですから」の通りのファイトだった。

 西岡氏も、
「千載一遇のチャンスですから、相手は普段の2倍、3倍の強さになります」と言っていた。

 つまりは、不思議獣が不思議時空では従来の4倍の強さを発揮することの亜流というわけだ。

 だからボクシングは怖い。

 井上も徐々に盛り返したが、決定的なパンチをヒットさせることが出来ないでいた。

 ただ、押していたことは確かだったので、また不用意な一発をもらわない限り、判定でも勝てると思った。

 そして、試合は7ラウンド。

 7ラウンドが始まってすぐにアマゾンプライムの回線が切れた。

 そんなもん、わしもブチ切れたわい。

 再起動を掛けて回線が復旧させたら、井上がダウンを取り返しているところだった。

 まったくもって引きが弱い。

 結局、8ラウンドに井上が攻勢を掛けている時にレフェリーがストップした。

 って、早い。カルデナスはまだそんなにダメージを受けていなかったぞ。

 カルデナスも止められて不服そうだった。

 それでも勝ちは勝ち。それにはホッとした。

 次の井上の相手は、わしが最も恐れているアフマダリエフ。

 相手が強敵であることに加え、9月とまた中3か月というのが不安である。

 今度はダウンを喫したらヤバいぞ。アフマダリエフはパンチ力があるだけに。

 今日のわしにとって、ブレーブス-ドジャース、読売-阪神は刺身のつまであった。

 ま、阪神が快勝したのは良かったが。

 ヤクルトはハガい。

 いったい、いつになったら打線が当たるようになるんだ? 

 今年はずっとバサロ状態のような気がする。

 明日は祭日だが、ティップネスに行く。

 明日は雨か。

 もしかしたらティップネスを出前にするかもしれん。

 いや、それだと会費に負ける。

 明日は雨にも負けずだ。了


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