今回は相手の紹介者が立ち会ってくれた時の話である。しかし、この立会人が大問題だった。なんと、そのばばぁ、耳が遠かったのである。早実の化学の教師じゃねぇぞ(*)。
だから、相手へ質問するにも相手の質問に答えるにも、最低2回は言わねばならんかった。イチイチうざったかったわい。
こうなると会話がまるで回らん。相手が音楽の先生だったのでクラシックの話をしたが、そのばばぁ、特に外国人の名前が聞き取れず、モーツァルトやチャイコフスキーなどは数回言って、やっと聞き取ってもらえた。しかし、何で耳の遠いばばぁが立会人なんじゃい。
ばばぁが帰ってホっとしたものの、改めてクラシックの話をして墓穴を掘ってしまった。「ショパンのファンです」とやったら、いろいろと突っ込まれ、立ち行かなくなった。
クラシックが好きなのは事実だが、わしのクラシックの知識はクソ浅い。あっという間に馬脚を現してしまった。まさに生兵法は大怪我のもと。
どだい高尚な話はわしにそぐわん。やはり狂人的な話にすれば良かったわ。
*これは、高校の後輩に聞いた話である。早実に耳の遠い化学の教師がいたらしい。授業中に生徒がその教師に質問してもよく聞こえないらしく、何度も言い直させたことがあったらしい。それで授業中にある生徒が「質問です」と言って手を挙げて、ただ口をパクパクさせていたら、その教師はノホホンとした調子で、「君、何言っているの? 聞こえないよ。」だって。それにしても、ひでぇ奴がいたもんだ。
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