1959年当時のキューバ経済は、事実上アメリカに牛耳られていました。当時からキューバはさとうきびに国の経済が依存していましたが、農民の多くが小作農で、地主に搾取され、地主はアメリカに利益を吸い上げられていたのです。また、時の権力者バチスタもアメリカべったりの政治を行っていました。
この現状を打破すべく立ち上がったのがフィディロ・カストロです。そして、カストロの右腕となって活躍したのがアルゼンチン人のゲバラでした。革命は多くの国民の支持を受け、成功に終わりました。
この革命の成功に伴い、キューバは共産化しました。そして農地はすべて国のものとなり、地主制は廃止されたのです。
革命当時、キューバではプロボクシングが盛んでした。しかし、共産化と同時にプロスポーツはすべて禁止され、当時最強ボクサーであったナポレス選手は妻子を捨ててメキシコに亡命しました。
キューバはソ連が崩壊した現在も共産主義国であり、プロスポーツが禁止されています。そのためエルナンデス兄弟やホセ・コントレラスなど、大リーガーを夢見てアメリカに亡命する選手も少なからずいます。
もしキューバにおいてもプロが認められていたら…。野球もボクシングも勢力図が大きく変わっていたことでしょう。
次のページへ進む | 前のページへ戻る |
地理の項目へ | トップページへもどる |