マオリ族



 ニュージーランドの原住民はマオリ族です。マオリ族はポリネシア系に属し、その剛力と勇猛ぶりが知られます。また、短髪が民族的特徴となってます。19世紀に2度マオリ族と入植白人との間に戦争がありましたが、マオリ族は一歩も引かず、白人と互角の闘いを展開しました。

 今日では、白人との接触の結果、マオリ族はキリスト教を信じ、白人との混血も進みました。また、参政権など各権利や社会厚生面も白人と同等です。このあたりは、白人に保護されている人々が多いオーストラリアの原住民のアボリジニーとは対照的です。

 ところで、ラグビーのニュージーランド代表‘オールブラックス’が試合前に見せるハカは、マオリ族が戦う前に雄叫びをあげて自らを鼓舞する儀式として知られます。1987年の第1回ワールドカップ・ラグビーで優勝したオールブラックスには、主将のシェルフォードを始め多くのマオリ族やその混血がいました。



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