印パ対立


 猿岩石の日記に、以下のような記述があります。「インド人にパキスタンのことを聞くと、皆一様に険しい顔になる。今日もパキスタンを目指してヒッチハイクをしていると警官が来て、『何? パキスタンだと? 一発どてっ腹にぶちかますぞ!』と脅かされた。それにしても、インド人はパキスタンを嫌う。仲良くしてほしいものだ。」

 彼らはインドとパキスタンの不仲を知らなかったようですが、日記からもわかるように、ヒンズー教徒のインド人とイスラム教徒のパキスタン人はお互いを嫌悪しています。そしてお互いに核を保有し、牽制し合っているのです。

 両国の対立の背景には歴史的経緯もあります。インド独立の父・ガンジーは、インド・パキスタンを一つの国として独立させることを目指していましたが、宗教上の反目などからインドとパキスタンは別の国としてイギリスからそれぞれ独立しました。そして、独立後も両教徒の和解を解いていたガンジーは、狂信的なヒンズー教徒の凶弾に倒れたのでした。


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