インドのIC産業


 インドのバンガロールでは、アメリカの資本投下により、IC産業が急速に発達し、一帯はインドのシリコンバレーと呼ばれるようになりました。

 インドでソフトウェア産業が発展している理由として、理数系の大学が多いことが挙げられます。0の概念が生まれたインドでは数学教育が徹底されており、インドの小学生は20×20まで400通りの式を覚えさせられるのです。

 また、インドではイギリスの植民地時代からの英語教育が普及しているので、英語を話せる優秀な技術者が多いのです。そして、彼らの教育に多くの教授がアメリカ合衆国から派遣されています。

 さらに人件費も欧米に比べて低いため、研究、開発コストを削減することができます。

 時差のメリットも大きく、例えばアメリカ合衆国が夜の時に、昼であるインドに衛星回線を通じてソフトウェアの下請け発注をするなど、インドのバンガロールに支社を置けば、24時間体制で効率的に作業をすることが可能となるのです。  

 こうしたことから、今度ますますインドでIC産業が発達することが予想されています。


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