近年来、森林破壊が進んでいます。中でも熱帯林の破壊が大きな環境問題になっています。
熱帯林破壊の直接的原因は、人口増加に伴う伝統的な焼畑耕作、薪の採取、さらに用材伐採などです。
森林は酸素を供給し、二酸化炭素を吸収するわけですから、生物にとって必要不可欠な存在であることは言うまでもありません。
また、森林は地球温暖化の防止にとっても極めて重要です。地表面は太陽放射を受けて加熱され、同時に赤外放射によってこの熱を失います。そして、大気中の二酸化炭素は、地表面からの赤外放射を吸収するので大気や地表を暖めます。したがって、森林の減少は地球の温暖化を招くのです。
さらに、森林には保水能力があります。そのため森林の乱伐が進むと調和のとれた保水ができず、山崩れ・鉄砲水・雪崩の多発を招いてしまいます。そのうえ、生態系の破壊も招きます。熱帯林の乱伐が続くアマゾンでは、とくにそれが深刻です。
こうしてみると、森林の破壊は自殺行為以外の何物でもないと言えるのではないでしょうか?
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