高度経済成長期以降、東京都心部で立体的土地利用が進展しています。その最大の理由は、業務活動が活発化してきたことから平面的用地が不足してしまったことです。
交通需要の増大に伴う道路用地や公園緑地整備として従来の建物敷地を利用することにより、建物を建築できる土地の面積が実質的に減少したこともその要因といえるでしょう。
そこで高度経済成長期以降、東京都心では、オフィス・ホテル、さらに大型店などを含む高層建築物が次々と建てられていきました。こうした高層建造物の建設が相次いだ要因の一つに高速エレベーターの開発があったことを知っておきましょう。
また、東京都心部での立体的土地利用は高層建造物だけにとどまらず、地下街の発達も促しました。さらに、昼間人口が増加したことにより、相次ぐ地下鉄・高架高速道路・立体駐車場の建設など交通機関の立体化も進みました。
しかしながら、東京都心部では朝夕の通勤ラッシュや慢性的な交通渋滞&駐車場の不足が依然として解決されていないのが現状です。
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