オーストラリアの人口密度は1平方km当たり2人と、世界的に見ても極端に少ないです。
それは、シドニー、メルボルンといった都市は南部や東部の温和な気候を示す海岸に集中し、海岸から100kmほど内陸に入ると不毛の大地が広がっているからだからです。そこでは数100kmに渡って人っ子1人住んでいないところも珍しくありません。
このため内陸地では自家用飛行機を持つ家が多く、遠隔地への医療サービスは飛行機で行っています。このサービスはフライングドクター・サービスといいます。オーストラリアでは各地に飛行場と診療所を持つ基地があり、必要に応じて医者が往診に来ます。また、無線で処方処置を指示しています。
この不毛の地の先住民がアボリジニーです。イギリスが入植してきた当時も原始生活を送っていたアボリジニーは、イギリス人によって徹底的に駆逐されました。そして現在は、政府によってアボリジニーに対する保護政策が行われています。
オーストラリアを象徴する動物といえばカンガルーです。その由来は、カンガルーを初めて見たイギリス人がアボリジニーに、「あれ、何ていうの?」と聞いたら、「カンガルー」という答えが返ってきたことによります。ただし、後に「カンガルー」とは、アボリジニーの言葉で「知らねぇよ」と意味だということがわかったそうです。
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