コンビニエンスストアは、長時間営業、駅前・住宅近くの立地、生活必需品の品揃えなど、時間や場所といった買いやすさの利便性をコンセプトとする小売業態をなす小売店舗をいいます。
この営業方針は、働く女性や一人暮らしが多い東京など大都市の生活者にはうってつけといえます。大都市ではここ20年ほどでコンビニエンスストアの数が激増しました。
また、食生活に対する考え方の変化もコンビニエンスストアの需要が増えた理由の一つといます。食生活の多様化によって、パン、パスタ類、肉類などの需要が高まり、それに伴いレトルト食品の需要も増え、多様なレトルト食品を数多く揃えるコンビニエンスストアのニーズは高まったのです。
大都市においてもコンビニエンスストアの密集率が高いのは住宅街においてです。都心部は常住人口が少ないため深夜や休日には売上げが少なく、テナント料が高くなっています。そうしたことから都心部ではコンビニエンスストアの数は、住宅街に比較してかなり少なくなっています。またフロア面積も狭い場合が多いです。
最新の統計によると、東京都にはコンビニが2706件あります。もちろん、その数は全国一です。全国で最もコンビニの数の少ない県は高知県で、わずか25件です。これは東京都の108分の1に当たります。東京都と高知県の人口比は15:1ですから、いかに高知県ではコンビニのニーズが低いかがわかります。
次のページへ進む | 前のページへ戻る |
地理の項目へ | トップページへもどる |