2002年に冬季オリンピックが開催されたソルトレークシティは、1847年のブリンガム＝ヤングによって、モルモン教の本山として建設が始まりました。信者達は教会・劇場・学校を建て、さらにアメリカ合衆国で最初のデパートを創りました。そして今日の発展を迎えたのです。

　ここでモルモン教について少し言及しておきましょう。モルモン教の教義は、自らを真のキリスト教とし、他派を邪教として斥けます。モルモン教では家庭と祖先が重んじられており、毎週家ごとに「家庭の夕べ」と呼ぶ家族集会を開きます。また健康が重視され、神の戒めとして、健康に有害とされるアルコール類・コーヒー・紅茶・緑茶・たばこは禁止されています。以上からもモルモン教徒の信心深さがうかがえます。

　かつてＮＢＡ随一の悪童と呼ばれたＤ・ロドマンが、ソルトレークシティで地元のチームに敗れた際、「バカなモルモン教徒が観衆に多くて集中できなかった」と発言した際は、地元のモルモン教徒からすさまじい非難を浴びました。そして、ロドマンはＮＢＡ協会から500万円の罰金を課せられたのです。